タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

マレーシアでの探鳥~1

2007年11月05日 | タカの渡り観察
 今日は気分をかえてマレーシアのお話です。



 マレーシアの首都クアラ・ルンプール(K.L)の南Tanjung Tuan にあるラチャド岬にある灯台です。灯台の向こうはマラッカ海峡です。毎年3月初旬この灯台を目指して多くのハチクマがマラッカ海峡を渡ってきます。



 いわゆるバカチョンカメラで撮った写真ですから見難いですが、マラッカ海峡上を渡ってくるハチクマです。ディスプレイが見難いので適当に写したら8羽のハチクマが写っていました。



 この灯台のすぐそばにある「イルハム・リゾートホテル」です。(電話;06-662-6800)右上に見えているのはホテルの展望台です。もちろん宿泊者は誰でも上がることができます。前に見えるのはプールで、このプールに寝転がってハチクマの渡りを見ることが出来ます。このホテルは少なくとも3月初旬は、まるでハチクマ観察用に造られたホテルのようです。

 

 これは一緒に行った友だちがコンパクトデジカメで撮ったタカ柱です。ハチクマはマラッカ海峡を渡ってきたばかりなので高度が低いのです。

 
 
 ホテルの展望台から北側、ポートディクソン、KL方面を見たところです。ラチャド岬やイルハム・リゾート方面で高度を上げたハチクマはこの方向に向かって渡っていきます。赤い屋根はリゾートホテルの屋根です。



 このホテルで見られるのはハチクマだけではありません。ホテルの前のマングローブの森にはナンヨウショウビンなどを見ることが出来ます。この写真はホテルの敷地で日本では見ることの出来ないキツツキの仲間、ズアカミユビゲラを見ているところです。

 マレーシアは政情も安定していて、私たちが安心して行き、探鳥できる国です。ハチクマだけでなく多くの鳥を楽しむことができます。来年の春は誰よりも早く3月初旬にハチクマのタカ柱を見られませんか?

 宿泊はもちろんこの「イルハム・リゾート」。部屋代は1泊日本円で12000円から16000円程度です。チョッと高く感じられるでしょうが、実はこのホテルはアパートメント方式になっており、この程度の料金で6~8名宿泊できますから、一人当たりにすると安いものです。グループで行くのに最高ですね。

 さて問題はいつ行くかですが、3月初旬から中旬としか言いようがありません。2007年3月3日から18日までの、マレーシア・ネイチャー協会のカウントではハチクマ24407羽など総計26407羽のタカの渡りを記録しています(同協会のキム・チャイさんからの私信)当たり前のことですがこれだけのハチクマは毎日平均して渡るわけではありません。多い日もあれば少ない日もあります。折角行くのですからこの時期に何日間か滞在すれば必ず大当たりの日があるでしょうが、あとは運次第です。

 旅行の手配は日本でも出来るでしょうが、現地の旅行社を利用するのがベストだと思います。マレー式の英語が聞きにくくて困るときは旅行社に電話して助けてもらうことが出来ます。事実私もチェックインがスムースに出来なかったので旅行社に電話して助けてもらいました。

私の利用した旅行社;オーレックス・トラベル
      メール;sales@orextravel.com
      担 当;anne@orextravel.com

この旅行社はKLの日本人会と同じビルに事務所を持つ現地最大の日系旅行社です。担当のAnne Limさんも日本語はペラペラですし、他にも日本語の分かるスタッフがいるので安心です。旅程作成のためのメール交換も日本語でOKです。

 さあ、来春はマレーシアに向かって飛び立ちましょう。