「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

汚れなき刑事魂

2011-02-20 20:00:10 | ファミ劇日誌
『♯54 汚れなき刑事魂』
主演:松田優作(柴田純)
助演:露口茂(山村精一)
出演:石原裕次郎(藤堂俊介)関根恵子(内田伸子)竜雷太(石塚誠)下川辰平(野崎太郎)小野寺昭(島公之)青木英美(永井久美)菅井きん(柴田たき)
水谷豊(牧恭一)見明凡太朗(平井栄三)武藤章生(池上平吉)堀田真三(戸川組幹部・角顔)中島元(労務者)村山達也(戸川組チンピラ)門脇三郎(梅津圭助)由起卓也(小金井四郎)宇留木康二(林和正)草間璋夫(川島健太郎)今井和雄(木下哲也)東静子(滝田染子)新井一夫(※ノンクレジット・戸川組組員)

プロデューサー:岡田晋吉 清水欣也(日本テレビ)梅浦洋一(東宝)
企画:魔久平  脚本:長野洋 小川英
撮影:田端金重 美術:小汲明 照明:隠田紀一 録音:大庭弘
音楽:大野克夫 演奏・井上堯之バンド 編集:神島帰美 整音:坂田通俊
助監督:渡辺拓也 擬斗:宇仁貫三 制作担当者:原雄次郎 現像:東洋製作所 アシスタントプロデューサー:梶山仗祐 
協力:国際放映 企画協力:ジャックプロダクション 
監督:高瀬昌弘
制作:東宝株式会社

覆面車:クラウン(70-26)セリカ(57-63)タウナス(32-09)


この作品、脚本が小川&長野さんという事で、前回と比べ太陽オーソドックス度は高いですし、豊さんゲストだからか、1話のオマージュみたいなものを感じます。
ただ、1話と決定的に違うのは「登場編」では無いこと。
これにより、ジーパンとゲストとのガップリ共演が可能になりました。
というところから考えると、山さんとのコンビや爆弾事件、過去の因縁ありという意味では2話を継承しているところもあります。

でも今回はあまり山さんが表に出てきません、どう観ても「優作VS豊」の図式です。

これは、豊さんの扱いの変化が関係しているかもしれません。

マカロニ編での豊さんは、メインゲストの一人という扱いであった為、まだゲスト主演という立場ではありませんでした。
しかし今回、オープニングクレジットが一枚看板、晴れてゲスト主演と相成りました。
そのことにより、かなり豊さん演じる牧に物語を置き、さらに今回はジーパンの拳銃に向けてのもの意外の執念も描かれ、火花を散らすことになります。

そのジーパンの執念・・・・自分が一度信じた人間はとことん信じること。

云わば、体力派の割には哲学者的な面を持つジーパン・・・それが少々理屈っぽく聞こえますが、それを理屈だけに終わらせない、他人を説得する身体的パワーは今回の「手錠割り」に現れているように圧巻です。
ジーパンが愛されるのは、単に体力バカでは終わらない、奥の深さがあるからで、それが「ナイーブな」という彼の形容詞に結び付いていると思います。
あのオートレース場のシーンは1話の後楽園球場のオマージュだと思いますが、マカロニにせよジーパンにせよ、あのシーンで先輩と上司からの熱い信頼を得ています。
今回のジーパンはさらに感動も与えているようです。

そもそも、登場編ではあまり絡まなかった山さんが、今回はジーパンに対しかなり好意的に接します。
牧に対してのジーパンの純粋に信じる思いに感化されたところはあったとしても、それが全方向に無節操に向いている訳ではないというのが直観で解ったのではないかと。
一応は昔の牧を忘れろとけん制しますが、その信じる心を忘れるなとラストで言うのは、自らが忘れてしまった純粋な気持ちという部分の初心忘れるべからずという意味と、ジーパンの勘に信頼を置いたという意味が隠れていると思います。

それにしても、牧という男はどうしてこうも変わってしまったのか・・・。
少し前までは普通の学生だったのが、狡猾な爆弾魔に豹変してしまうという・・・確かに家の不遇があったかもしれませんが、ここまで変われるか?
一人を殺す為に、わざわざ行きつけのスナックにバイトして、さらに誰が居ようとかまわず、そのスナックを爆破したわけですから。
完全に人間不信ですね・・・・。
多分、牧自身が純粋な人間だったからこそ、ここまで墜ちてしまったのかと思いますが、
平井にしても、子供を優しく介抱してくれた少年をこんなことに巻き込むか?
もしかしたら、牧が金の無心に平井を訪れ、半分冗談交えに川島の殺害を持ちかけたところ、牧も川島もとい平井も本気になっていった・・・というよりは牧主導で事が動いていった感じがします。

人間というのは恐ろしいですが、ジーパンと通じるものがあったからこそ、あのラストがあったのでは・・・と思います。
でも、牧とジーパンの違いは、前回の木村清と同じですが、シンコ曰く「やるか、やらないか」。
ジーパンには思いとどまるストッパー(源治の存在)があったからこそ・・・だと思います。

そういう難しい役を豊さんは見事に演じています。
というか、多分豊さんじゃないと出来なかった役だとも思います。

=コネタ=

ジーパンとしては本格的初暴れ。
ゴリさんに怒鳴られますが、まあこういうのはゴリさんからジーパンに継承されたと思いきや、そうでもなかったようで(^_^;)

=ロケ地=

新宿副都心

新宿ゴールデン街(都電跡)

新都心歩道橋

戸川興業は歌舞伎町。

砧8丁目仙川沿い

新宿駅(地下)

多摩川河川敷


前回強盗に入られた信金は保全信用金庫?は現新宿ハルク隣あたり。


平井邸は成城3丁目

大井オートレース場
※廃止後の撮影

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VTRの在庫も何気に少なくなっている?

2011-02-19 18:55:16 | 「けぶのたわごと」
1月のバップ屋売上ランキングがUPされました。

1位 ジーパン刑事編2DVD-BOX
2位 スコッチ&ボン編1DVD-BOX
3位 スコッチ&ボン編2DVD-BOX
4位 VTR-Vol.23 ボス対決編
5位 VTR-Vol.33 スペシャル「エスパー少女・愛」
6位 VTR-Vol.78 放送100回・300回記念作品
7位 VTR-Vol.10 ロッキー登場編
8位 VTR-Vol.39 七曲署チーム編
9位 VTR-Vol.19 デューク登場編
10位 VTR-Vol.149 デューク再会編

ファミ劇ジーパン編の後を観たいという需要、
スコ&ボン祭り、
チーム編祭り、
デューク祭り・・・。
の中で、ヒゲ登場編は、「七曲署チーム編(本日多忙)」からの流れでしょうか?

スコッチ祭りは1982DVDの影響が多少あるかもしれません。
それこそ、三田村さんや世良さん目当てで1982DVDを購入された方が、あまりにも「末期的」なスコッチを観て、初期スコッチに興味を抱くというのはありうることなので。

デュークについては嬉しいですね・・・正直、太陽メンバーの中では注目度が低いのは否めなかったので、改めて見直されているのは本当に嬉しいです。
実は、末期のキャラクターというのは一般的傾向として何故か「過去のもの」にされたスピードが速かったと思います。
多分、番組自体が終了した為というのが大きな理由なんですが・・・。

そういえば、終了後の数年で非常に頭にきた事があって・・・。

太陽のスタイルが旧いとか、旧態然としているとか・・・・・特に「あぶ刑事」「はぐれ刑事純情派」辺りの評論に交えての事だったのですが・・・。
両番組とも好きですが、太陽と比べてどうこうとは考えたことは未だに無いです(^_^;)。でも両番組とも新しいとも感じなかったし(^_^;)。
太陽を観ていれば、両番組ともすんなり入ることが出来たと思いますし。
いや、まあ何かと比べたがるのが人ですから・・・。

「踊る大捜査線」の時の太陽云々も放っといてくれって感じでしたが(^_^;)
この番組にしても、太陽に比べてどうこうというのはありません。
君島氏はコンセプトとして太陽を対比させていたと思うし、君島氏ご自身は特にアンチ太陽でも無いようですし。
それがいつの間にか「太陽否定」的な風評になっていったのは残念でしたね。。。

そういえば、あるお若い方のブログで、

親父さんに無理やりネットショッピングで太陽DVDの購入を強制(^_^;)させられ、そのお若い方の名義で届いたデカイ小包を母上様に見咎められ・・・・(^_^;)
太陽DVDと知った母上様は、突然興味深々になりDVD視聴に没頭、帰宅した親父さんと共に没頭、そしてお若い方もハマったと・・・・。
心温まるエピです(^_^;)

もう・・・本当に地上波のゴールデン(金8時)で放送しちゃえば良いのに(^_^;)
日テレ金曜8時もいつのまにかスペシャル枠になってるし・・・・(*_*)

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便利になったものです。。。

2011-02-19 10:57:36 | 探求 探究 研究
突然思い立ち、1時間で約150話分のオープニングを視聴(^_^;)
HDDに溜め込んだものをざっと冒頭ダイジェストのみをピックアップしてダダダダダと。
うん、太陽って本当に良いものですね~(^_^;)

【オープニング(タイトルバック)ダイジェストの規則性】
太陽のオープニング(タイトルバック)※以下OP
個人的にはこの構成、後にも先にも無い合理的かつ的確な傑作構成だと思っています。
基本的人物紹介は大抵1年周期で更新されていましたが、これも全然飽きません(^_^;)
とOPにハマるとある意味太陽中毒の仲間入りなのですが。。。

ところで、OPも冒頭の作品ダイジェストは無論毎回変わります。
無規則なフラッシュ的映像が流れますが(とはいえマカロニ編は長尺のシーンの採用が多い)、それでも大まかな規則性が認められます。

1.冒頭は主役メンバーかゲスト。
2.トリ(最後)は主役かボス、稀にゲスト、主役とゲスト。(犬の場合も。。)
3.トリ前はボスかゲスト
4.トリ前が主役の場合はトリがボス。
5.トリ前が主役の危機シーンであればトリはボス。

という感じです。

トリ(トリ前)のボスや主役の顔が本当に厳選した決めの顔。ただこれは特にこのダイジェストのトリの為に撮影されたわけではないので、編集時に選んでいますが、後年はその選択が的確になってきて、思わずコンプリートしたくなる衝動に駆られます(^_^;)

特に1981年ボス復帰後に固定化して行き、それによって

2.は、トリ(最後)は主役かボスのアップ、稀に主役とゲスト。
3.が殆ど無くなり4.と統合された感じになり、殆どアップ。

と変貌してきます。アップなのでかなり決め顔度も上がりますが、作品の中で同じシーンを観ていると変な話鼻につかないのは不思議です。

で、コネタを。。。

*「ドック対ドッグ」
 トリはアープ(^_^;)ドックを差し置いて(^_^;)

*ボス不在時の鹿児島ロケ。
 前編はスニと相馬、後編はドックと相馬。

*チーム編のトリは大抵ボス。

*1986年ボス不在時のトリ前はゲスト。

*「ヒーローになれなかった刑事」
 公式にはマイコン主演編ですが、トリは山さん。
 間違いなく、マイコンと山さんの主演だと思うのですが・・・・。

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対照的な2作

2011-02-19 00:10:56 | ファミ劇日誌
【ファミ劇へのおさそい<あやしい】

何と言うか、決定的名作というか・・・
一方はずっと溜め込んでいたものが一気に噴火した感じ。
それがパッと開けた感じと云えばいいのか・・・全く対照的な2作品ですが、それが同時に撮影されていたというのも興味深いと思います。
ちなみにこの撮影時に優作さんは誕生日を迎えたようです。(有名な一係にケーキ写真)


第65話 48.10.12 マカロニを殺したやつ (山さん・ジーパン)水谷邦久 車邦秀 津田京子 山西道広

マカロニの事はジーパン登場編以後、房江が触れた程度でしたが、ここで一気に爆発します。
地道に御宮入りしそうだったマカロニ事件の捜査を続けていた山さんに栄転話が持ち込まれ、いよいよ解決しなければと焦る一係。

淡々と見せながら実はかなりカッカしている一係の面々の心情が伝染してきて、あのやるせないラストのぶつけようのない怒りと脱力感・・・。
何とも言い難い疲労が観終わった時点で感じられると思います。
正直、お行儀よく客観的には観られない作品だと思います。

ある意味、マカロニとの決別でもあるのですが、もうひとつ云えるのは、ジーパン編が次の段階に上がる象徴みたいな作品かもしれません。


第66話 48.10.19 生きかえった白骨美人 (チーム)天地総子 浜村純 西村利明 

一言で云って「巧み」な作品。
事件的には悲劇ではありますが、柔らかく仕上げています。
天地氏のコミカルな「科警研の女」と、ミステリーを巧く融合している秀作です。

後のゲスト常連の浜村氏と西村氏もハマり役で安心して観ていられますが、白骨美人の復顔、催眠術やボスの辛い過去も出てきて、切り口が多い。

これもまた太陽のひとつの味でしょう。

で、やはりこういう作品には久美ちゃんが活躍します。

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メンテナンスのお知らせ(25日)

2011-02-18 23:36:56 | 当直室業務連絡
またずっと12時間労働が続いています・・・って、「労働」と打ったと思ったら「藤堂」って打ってました(^_^;)
やっぱりビョーキですなぁ。。。
まあ、それでも慢性的頭痛から解放されたのでかなり楽ですが。

ところで、来る25日に弊ブログが属するぷららブローチでメンテナンスがあるそうなので、一応お知らせしておきます。
やっと抜本的解決に至るか?


【メンテナンス日時】
2月25日(木) 午前1:00~ 午前7:00頃

【実施内容】
ストレージシステム及びネットワークのメンテナンス

【影響を受けるサービス】
1.Broachサービス全般
申し込み/変更/利用照会/解約/
閲覧・更新ができなくなります。



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温泉はいい。。。

2011-02-17 23:52:39 | 「けぶのたわごと」
実は・・・
かなり満身創痍状態だったので、我慢できず近場の登別温泉に連休時に1泊してきました。
それでずっと温泉につかって、真面目な(^_^;)整体をやってきました。
温泉場の整体ってちょっとバカにしていたのですが・・・相当効きました・・・。
特に最近頭痛が酷く、ノーシン無しでは生きていけなかったのですが、嘘のように氷解致しました・・・。

それにしても2月に入って地獄状態だったのですが、身体の重荷を下ろした途端、今度は仕事が忙しくなり・・・うまく行かないものです(^_^;)
なので、ここの更新もおぼつかない状態ですみません・・・。

実はこの状態は恐らくゴールデンウィークまで続きそうな気配が。。。。

まあ、そんなのはどうにでもなるのですが(^_^;)

太陽で温泉と云えば・・・ぱっと想い出すのが「相続ゲーム」しかない(^_^;)・・・他にあったような。
あれは熱海の伊豆山温泉。
水葉亭は健在ですね・・・施設もあの頃と劇的に変っているわけではないので、ブル風にハチマキでもしてロビーでタバコを吸いたいものです。
マイコンのように女風呂を張り込むのは勘弁ですが・・・。

北海道ロケでは、旭川に近い東川町・天人峡温泉の天人閣で太陽チームは宿泊したようですが、私はまだ行っておりません(^_^;)
ドライブでうろうろはしたことありますが、今度はじっくりと泊ってみたいものです。

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癖になる探索

2011-02-16 12:51:05 | 「けぶのたわごと」
【癖になる探索】
ファミ劇日誌や日テレプラス日誌を書く場合、昔の当直室常連さんはご存じだと思いますが、「太陽の会」(昔の私の視聴日記)プラス、ブログ復帰でもくろんだ「ロケ地探索」+「ゲスト探索」をやっています。
でもなかなか・・・奥が深すぎて、こっちの方にハマってしまう場合が多く、日誌UPもなかなか進みません(^_^;)

*ロケ地探索

グーグルであちらこちら探していますが、全く変わらないところもあれば別の土地のように変貌しているところもあったりして困ります(^_^;)
ただ、東京近辺に関しては区画的にあまりイジリようが無いところが多いので、建物は変わっても区画は残っている場合が多いです。この前の梅田玩具は太陽としては珍しく目黒でのロケ。ただ、これもヒントが無いとバンザイですが。
梅田玩具の場合は地番が解ったことと、隣の某工務店が同じ場所で営業していたことで確信した次第で。やはり土地勘がないので、ノーヒントではわかりません。

54話のラストもいわば貴重な映像で、1973年3月いっぱいで閉鎖した大井のオートレース場でした。1954年からの稼働だったはずなので、20年も使われていないことになります。撮影当時は当然閉鎖後となります。
これもヒントがあって、遠目に見える「大井記念」のプレートや定温倉庫などで判別しました。跡地は大井競馬場の駐車場になっているようです。

*ゲスト検索
ジーパン編に入り、出演者を確認できるケースが増えてきました。
多分、元東宝専属俳優さんの出演が多くなってきたからだと思います。
この手の検索については、東宝系脇役の役者さんが好きな人が結構おられるし、ウルトラシリーズ関係も目を通します。相当互換性があります。
末期まで出演があった門脇三郎氏も出てこられていますし・・・でも門脇氏、いつも殺され役なんですよね・・・ただ、例外もあって、末期は殺されずに済む話が多く、安心していましたが(^_^;)、この前の梅田玩具・社員役も殺されませんでしたが、襲われてました・・・う~ん不運の男・・・。



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新車ばかりが魅力じゃないぞ・・・?

2011-02-15 23:55:09 | コネタ
『俺天』チェック・・・
やっぱり車両は太陽スピンオフが多い。
キャプテンがドック登場編で有終の美を飾った初期型マーク2HT(59-35)に乗車してます。
はたまた茶色い憎いやつ、ふそうダンプ(60-37)も登場したり、スニ登場編のデボネア、クラウンも(48-88)登場など、
さすが、マエダ・オートクラブ!

ただ、ゲストは俺天独自な方が多いんですよね。


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さまざまな魅力

2011-02-14 20:29:23 | エトセトラ
【「ジーパン刑事登場!」追記】

結局ジーパン登場編もじっくり観ると奥が深くて困ります(^_^;)

刑事部屋の7人+クミちゃんの視点其々で観て愉しむのあるのですが、

ほら、ジーパンにしても拳銃を憎む気持ちでの視点でみるか、おもちゃ屋のマリに突っかかる視点でみるかで全然違うし、
それとも太郎&公之の漫才に注目するか(^_^;)
さらに、クミちゃんの視点で観るとか・・・。

要するに、真面目にも不真面目にも観られる逸品なんですよね・・・。


和田がコルベット(青!)を乗りつける「ダイヤモンドガソリン」のスタンド。
当然三菱石油のスタンドなのですが、実は恥ずかしながら最近までなんのこっちゃい状態でした(^_^;)


【ショーケンさんご結婚】
かねてよりお付き合いなさっていたお相手と入籍なさいましたね。
おめでたいです。
それにしても、バイタリティ溢れてますね。
太陽OBは特にそういう部分が強いと思います。
今日もこの報道に「歳の差カップル」として名前が挙がったのが、神田さんと三田村さん。
いや、本当にあの世代の方には遠く及びませんね・・・私<って比べる自体がそもそも間違い。。。



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ジーパン刑事登場!

2011-02-14 16:39:41 | ファミ劇日誌
『♯53 ジーパン刑事登場!』
主演:松田優作(柴田純)
助演:竜雷太(石塚誠)
出演:石原裕次郎(藤堂俊介)関根恵子(内田伸子)露口茂(山村精一)下川辰平(野崎太郎)小野寺昭(島公之)
南原宏治(署長)青木英美(永井久美)菅井きん(柴田たき)
ひし美ゆり子(大場清枝)谷岡行二(木村清)木村由貴子(山本の娘)中村竜三郎(?)浅香春彦(テニスクラブ支配人)石井宏明(テニスクラブ常連)鈴木治夫(警官※看守係)藤田漸(改造拳銃男)池田生二(警官※派出署)高橋ひとみ(志村早百合)秋吉久美子(中上貴子)菊池正孝(和田恍彦)松原麻里(※ノンクレジット・貴子の友人)


プロデューサー:岡田晋吉 清水欣也(日本テレビ)梅浦洋一(東宝)
企画:魔久平  脚本:鎌田敏夫
撮影:田端金重 美術:小汲明 照明:隠田紀一 録音:大庭弘
音楽:大野克夫 演奏・井上堯之バンド 編集:神島帰美 整音:坂田通俊
助監督:渡辺拓也 擬斗:宇仁貫三 制作担当者:原雄次郎 現像:東洋製作所 アシスタントプロデューサー:梶山仗祐 
協力:国際放映 企画協力:ジャックプロダクション 協力:成城テニスクラブ
監督:高瀬昌弘
制作:東宝株式会社

覆面車:クラウン(70-26)セリカ(57-63)タウナス(32-09)


マカロニの死。
太陽の番組世界の中では収まらず、各方面にセンセーショナルに受け入れられました。
それまでは、「裕次郎&ショーケン」の二枚看板の先進的な刑事ドラマという部分で、学生層に受け入れられていた云わば「流行り」のドラマ、視聴率は全視聴層を反映している訳ではなく、その流行りに乗った視聴者が観ていたという感じだったと思いますが、「看板が消える」それでも番組は続くというあの当時であればあり得ない方向へ向かっていきます。多分、現代の目では『相棒』だって交代劇があったじゃない、大したことないよ・・・という感想をお持ちの方は多いと思いますが、マカロニ→ジーパンの交代劇は、今で例えると・・・渡辺謙氏とキムタク氏がダブル主演のドラマで、キムタク氏が消えて、その後釜に新人を投入する・・・という云わば「無謀」としか言いようのないもの。これを成功させたのは、太陽自体の前身が新人発掘を成功させた「学園モノ」だったという事につきると思います。
俳優的パイオニアは竜さんなのですが、その竜さんのサクセスストーリをプロデュースした岡田&梅浦P氏を筆頭とした太陽制作陣の底力だったと。
さらに発掘されたのが優作さんということも更にどっしりと太陽世界に厚みを与えていますが、でもこの人選も人を観る目があったからこそ。
それに重ねて裕次郎さんはじめとする俳優陣とのコラボで、今考えるとそれほど危なげは無いように見えますが、それは結果論であって、53話が放送された当時は観た人は別として、マスコミはそれほど注目していなかったように感じます。

制作的転換から見れば、ショーケン氏=渡辺企画の括りから外れたためか、本来太陽チームが得意としていた学園モノ的手法が色濃くなってきます。マカロニ編は若者話でも不条理でやるせない、一概には括れない話が多かったですが、ジーパン編からはストレートな青春モノも太陽的毒気を交えながらも描かれていきます。

そして「ジーパン刑事登場!」
新味を加えるという部分で、高瀬監督と鎌田敏夫さんをジーパン一歩目の人物形成に宛てています。
それまでの太陽の流れからすると結構異質に見えるのはその辺りが原因かもしれません。

でも、やはりジーパンというキャラクターと優作さんが強烈に新しさを醸し出している原因であることは間違いありません。
「奴だ!」から始まる「青春のテーマ」も強烈ですが、あの躍動感は正直度を越してます(^_^;)
正直「海を撃て!!ジーパン」の防波堤シーンも傑作なのですが、個人的にはこちらを推してしまいます。
ただ、そのジーパンも躍動感ともう一つ、ボーっとした部分とポリシーを貫く部分と、優作さんが演じたり素がでていたりしますが、ジーパンと優作さんが多分太陽新人刑事中一番シンクロしていると思います。それは初回だけあって少々ぎこちない面も含めて。

いや、今さらですけど、ジーパン=優作さんの眼はいいですね・・・。




キミはファンキモンキベベーィ!
「進ちゃぁぁん!」

かなりインパクトのある冒頭。

実は昔からこのシーンがトラウマっぽく残っています。
「ファンキー・モンキー・ベイビー」を聴くと、未だに「進ちゃぁぁん!」が頭をよぎります。
でもこの声の主がひし美ゆり子さんだと気がついたのは、ちょっと後のことでして・・・(^_^;)

ひし美さんの大場夫人(それもかなりヒドい女性だったようですが・・・)が殺されて始まる第53話。

準備稿などから起されるノベライズでは、子供(進ちゃん)が母親を発見して、それを隣人が気付くという少々ショッキングな内容でしたが、変更されています。
そこから始まる女性連続殺人。
当時の一係はマカロニの抜けた穴は大きかったと見えて、マカロニの死より今の生活が大事みたいな感じが少々見受けられますが・・・
ただ、それは忙しさの中の見せかけだったというのは、物語が進むにつれ判明します。

神谷署原町派出署勤務・柴田純。
いままでの刑事像を覆す云わばカジュアルぶりなのですが、拳銃より自分の身体能力を武器にするという変わり者。
父親は拳銃を持たないポリシーを持った警官で、その為に犯人に殺される・・・。
実は1話も今回も「拳銃を手にしてしまった若者の末路」を描いています。
マカロニの場合は拳銃に対しての憧れが根っこにありましたが、ジーパンの場合はそれを否定するという正反対の刑事像が描かれます。
マカロニは云わば普通の若者が刑事になってしまった的部分がありましたが、ジーパンは死んだ父が警官で反発しながらそれでも警官になっているという、逆説的実現。
やはり、無名俳優ということだけあって、ジーパン自体を設定で固めた感じがします。


木村という男も、1話の守とは違って相当偏った考えの持主なので、ジーパンのような屈折した前身がなければ、恐らく事件解決は難しかったでしょうね・・・。
誰もノーマークでしたから。

=残された者=

同僚が初めて死んだ、それも犬死・・・ということで相当一係は沈んでいると思いきや、多忙でそれどころではなかったようですが、
後々発覚しますが、そのマカロニの死はかなり一係に傷跡を残していました。

ゴリさんの弾込め。
拳銃さえもっていればマカロニは死ななかったというところから、空砲でならしたゴリさんが拳銃に全弾装着しています。
拳銃を持ちたくないというジーパンにも食ってかかります。
その自分の行動にもゴリさんは迷いがあったようですが、どうもマカロニが死んだこと自体への悔しさを反映させるため「しか」無かったんじゃないかと思います。
ただ、この段階でジーパンが出てきたのはある意味ゴリさんにとっては救いだったと思います。

でも、一係シーンでのゴリさん=竜さんの顔色の悪さと窶れは・・・呑みすぎ(^_^;)

=新しき者=

庶務のクミちゃんも太陽に新味を与えています。
それまでの太陽に無かった明るさと、視聴者の等身大的立場の登場人物の投入は太陽の幅を広げました。
それにしても、あのむさくるしい一係にクミちゃんはやっぱり刺激的・・・。

ジーパンの母・柴田たき。
たきもクミちゃんと同じ役割も持って登場したのではないでしょうか。
ジーパンとの息もバッチリですが、ただ特に肝っ玉が座っている訳ではなく、普通の母親像で描かれています。
そこがミソだったような・・・。

=去りしき者=

南原宏治氏演じる署長が今回で降板。
#37(欠番)で登場し、それ以後ヒール的役割を担っていましたが、今回も凄い恫喝です(^_^;)
でも、確かに一理ある・・・・。
ただ、シンコにはなんであんなにやさしかったんだろう。。。


=ロケ地=

祖師谷3丁目(ウルトラマン商店街)

新宿駅西口周辺~地下街

新宿ゴールデン街(都電跡)

新都心歩道橋

高島屋(新宿?)

新宿副都心

強盗に入られた信金は現新宿ハルク隣あたり。

成城テニスクラブ、建物は現存。

砧2丁目、8丁目

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