「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

菅井きんさんよ、永遠に・・・

2018-08-23 20:56:02 | おくやみ
昨日は、仁和令子さんの若すぎる(60歳)急逝の報に驚きつつ、

本日、太陽関係者の訃報が・・・・

菅井きんさん、ご逝去。

今月10日に心不全のため、東京都内の介護施設で亡くなったそうです。
大正15年生まれ、92歳。

戦争中は文部省や東大で事務職を経験、戦後すぐから俳優座に入り、数々の舞台、映画やテレビにご出演されていましたが、2010年に自宅で転倒し大腿骨を骨折して以後は引退状態となっていました。

個人的には年相応に様々な役柄を演じておられた印象ですが、世間的には「しゅうとめ」役が主だった印象だと思います。
きんさんをメジャーにしたのは間違いなく、中村せんですからね。
ただ、この前観た『新幹線公安官』の医者役はその風貌込みでなかなか味わい深い役柄でした。
なので、エキセントリックな役どころから、普通なおばあちゃんまで、女性としては珍しく幅広い「守備範囲」を持たれる方だったと思います。
極端な話、マシンガンを持ってぶっ放すボスママでも、普通の団地妻でも飄々で演じきる度量を持っていた方だと思います。

太陽では、ジーパンの母・柴田たき。

普通な母親像に見えながら、自立して芯の一本しっかり通ったところを見せ、
また、リアルな「ベテラン看護婦像」も演じ切り、さらにある意味ジーパンとシンコとの婚約を表立ってではありませんが、さりげなく後押しするような所もあって、ジーパンのキャラクター側から考えると、無くてはならない存在でした。

ジーパン殉職後は、殉職者の家族の象徴的な位置付けとなりました。
たきとしては、ジーパン存命中に10話、300回記念シーズンに2話、そして#665でメイン「殉職者の家族」として登場、
#39の白木房江(たきのモデル的な役柄)を含めると、計14話ご出演です。
印象的にはもっと登場なさっていた印象ですが、改めて数えてみると意外と少ない印象があります。

きんさんご自身としては、長く演じることとなる「中村せん」を『必殺仕置人』で4月から、たき役を7月からということで、
1973年はきんさんご自身「メジャー元年」といった感じとなっている印象があります。
太陽登板については、青木英美さんと同じく青春シリーズにご出演だったという縁だと思いますが、ジーパンとたき。今にして思っても絶妙な配役ですよね。
ちょっと他の方では考えられません。


残念です・・・というより、非常に寂しい・・・・。

ご冥福をお祈りいたします。
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