「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

小鳥のさえずり

2010-12-18 11:47:52 | ファミ劇日誌
『♯712  小鳥のさえずり』
主演:石原良純(水木悠)
出演:渡哲也(橘兵庫)神田正輝(西條昭)地井武男(井川利三)金田賢一(島津公一)長谷直美(岩城令子)西山浩司(太宰準)又野誠治(澤村誠)三上剛仙(山田鑑識員)
山田吾一(一条哲次)八木昌子(一条夫人)石田圭祐(伊藤伸也)宗方奈美 名代杏子(一条由香)増岡弘(哲次の友人)宮沢元(おでん屋) 石川裕見子 速見領 入江正徳(日東貿易上役)山本あやせ 山田美生子 

プロデューサー:岡田晋吉 服部比佐夫(日本テレビ) 梅浦洋一 新野悟(東宝)
脚本:小川英 蔵元三四郎
撮影:安本英 美術:小汲明 照明:松田清孝 録音:富田実
音楽:大野克夫 演奏・大野克夫バンド 井上堯之バンド 編集:神島帰美 整音:坂田通俊 選曲:小林和夫
助監督:大久保直実 擬斗:宇仁貫三 現像:IMAGICA 番組宣伝:山口晋 記録:土居久子 制作主任:原雄次郎
協力:国際放映 原案:小川英 企画協力:ジャックプロダクション 衣装協力:株式会社センチュリー Best House 
監督:鈴木一平
制作:東宝株式会社

覆面車:ソアラ(65-62)スープラ(86-02)


本放送当時から地上波再放送当時は、
正直、あまり気にして観ることも無かった作品なんですが・・・。
待て・・・最近歳とったせいか、泣けてきたのは何故か。
多分、哲次の心情が染みてきたせいもあるかもしれませんが、あまりにも哀れだし。
それは、哲次にも由香にも言えることだと思いますが、自分が何をするか解らないから自分を究極まで抑えて、由香は伸也を殺すことを選択せず、伸也に殺されたと見せかけて自殺、一方哲次は抑えていたものを伸也に爆発させる。
伸也っていう男も非情な男だし、保身のためなら何でもやる男だと由香が解っていたからこそできた「狂言殺人」なのですが、哲次はそこまでした娘の気持ちが完全にリンクしたんでしょうね・・・。

哲次って、どこにでもいそうな男で、何事があっても笑って事なかれ主義というのは、「何をするかわからない」部分と逆に「俺は何かをやってしまう」という誰にでもある狂気性に必要以上に恐れた結果なんですよね・・・妻が実家に帰ってしまったというのは、一度に色々あったことも含めて哲次の姿勢に嫌気がさしたからだと思いますが、それにしても一気に家族が崩壊してしまい、一人になってしまった哲次の怒りの捌け口はきっかけを作った伸也しかなかったわけだと。
でも、マイコンの「小鳥の説得」はちょっと陳腐ではありますが、それが効いたのは正気では無かった証拠だし、マイコン自体の哲次の理解度も相当なものです。

哲次も由香も、
小鳥に何か救いを求めていたんでしょうか。

この年のマイコンは飛躍したように刑事らしくなって行きました。
哲次の「微笑」に疑惑を持ったマイコンの捜査はあくまでも「足」です。
それに、取調べも厳しいですね。
ただ、あの公園での捜査報告に伸也の事を話してしまったのは本当に良かったかどうかは・・・。
しかし、この事件に関して偽証しているわけですから。

今回はマイコンテーマ群の使用が秀逸です。

捜査シーンにマイコンテーマ、由香と小鳥の別れにピアノバージョン、悠捜査報告&哲次の告白の「2」の使用。
マイコンのテーマって情熱的で情緒的なんですよね・・・系統でいえばボンのテーマに似ています。

=今回の一係=

*完全に由香のしたことに対して同情している面々。
特にブルとDJはカッカしています・・・ブルは無理もないでしょうね・・・中絶絡んでますから。

*デューク、山さん継承的捜査で一気に事件を解決させてしまいます。
それも淡々と。
ああいうデュークもイケてますし、当時の一係には無くてはならない存在になっていましたが・・・。

*トシさんの山さんデスク継承確定。

*ブルース忍者尾行

*ドックのロイヤルゼリー初出

=ゲスト=

*山田吾一さんにぴったりの役です。この役、遠からず『必殺仕置人』のいも安に通じるものがある。
あっちは極悪人でしたが。

*八木昌子さんはいつも良妻賢母役ですが、今回はちょっと毛色が違います。

*マスオさん登場。

=ロケ地=

新宿副都心

新宿駅東口近辺

世田谷区上野毛(環八沿い)
ペットショップはもうないが、建物自体は現存。

砧の、例のシークック近辺。
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