「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

マミー登場の頃

2013-06-24 21:01:00 | 「けぶのたわごと」
日テレプラスのマミー登場編開始を祝い(?)、少々書いてみます。

【マミー登場当時】

1983年2月、個人的にはこれからキャラクターが成熟し長期出演を期待していたジプシーが「案の定」去ってしまったことは残念でありました。
いや、裏事情が判らなくても、あの当時の三田村さんのレギュラー体制をテレビで見ていても、こりゃ無理だろうなぁ・・・と思っておりました。なので、個人的な希望とは裏腹によく1年以上持ったという感想も一方にありました。
ただ、前にも書きましたが、本来であればジプシーは特撮戦隊モノ(私も詳しくはないですが(^_^;))で行けば、クールで知的な「青」的性質の持ち主が大人事異動で、下支え的な「緑」的性質も兼ね備えてきた為、ドック・ラガー・ボギーの「限りなく赤に近く、黄色も混ざっている」ような派手なキャラクターの擁立で若干主役的で派手さという点では、割を食ってしまった感はあったと思います。ただ、こういうキャラクターは大所帯であれば必要不可欠なキャラクターなので、実は非常に重要な立ち位置にあります。
ファンの好みからいけば、男性にはドックたちのような「赤」キャラは評判がよく、女性には「青」や「緑」の評判がいいというのは昔から結構パターンだったように思います。

実は令子も交通係時代は「赤」キャラ的傾向があり、じゃじゃ馬で勝気な面が全面に出る作品が多かったのは事実です。
多分、そういう令子像を私も含めて結構妄想された方が多かったのではないかと思います。

個人的には令子の再登場は結構急な知らせでしたが、なるほど・・・今の太陽にかけているのは「歴史」かと。
セミレギュラーながら令子=長谷さんの登場は既に5年以上経過しており、太陽の歴史的な面からいけば歓迎して然るべき人選だったと思いましたが、ただ、再登場した「マミー」は本来の令子らしさよりはロッキーの未亡人・双子の母というキーワードが一押しになり、期待していた本来の「令子らしさ」を所望していた男性ファンはちょっと拍子抜けしたのかもしれません。
ただ、当時の世相と太陽の番組カラーを考えても、ただでさえ20代の女性で双子を育てながら刑事という職業を全うするという部分でも、前例がないキャラであるのに、それにじゃじゃ馬感をプラスすると、ある意味漫画になってしまう恐れがあったのではないかと・・・(^_^;)
それにトシさんは長さんの後任でありながら、どちらかというと長さんのスタンスを受け継がず、独自の社会派キャラに邁進していく勢いだったので、野崎一家のようなまろやかな家族像を制作側が再び求めていたのではないかと。
そういう意味でマミーは、夫であるロッキーが担っていて、前任のジプシーは辛うじて引きついていた「緑」的キャラを継承した感じだと私は思っていました。

という意味では、長谷さんも沖さん・三田村さん・地井さん同様に、ご自分とはちょっと違ったキャラクター像を魅せる為に御苦労なさったのではないかと。

ただ、このキャラクター体制下、兄弟化していくドック&ラガー、増々男気に磨きがかかるボギーに、プロ刑事の山さんとトシさんの中間点で、重要な緩和役と抑え役を担いうまく動いていたと思います。

結構社会派な作品が多い「マミー登場編」はそれまでとは違った方向性の見応えがあると思います。
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