「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送 2018.6.1  ファミ劇太陽放送完結=ブルースは妻の「復讐」で神戸へ・・・/篁係長の実子が犯罪を?警察責任者として、母として、揺れ動き・・・

2018-06-01 06:57:32 | 放送予定
本日、長年放送されてきた、ファミリー劇場の太陽HDリマスター版放送が完結。
その辺りの所感に関しましては、後日書くこととします。
後番組は西部署ロケ巡りシリーズを経て、テレ朝で放送された『ザ・刑事』(東宝制作)
表立ってではありませんが、恐らく梅浦P氏が何らかのアドヴァイスをしたのではないかという、太陽濃度が高い作品となっています。
音楽は大野さん、脚本は小川さん、長野さんも参加されています。
他にも太陽OBの参加がありますが、当時はこれを見て、PART2続けていれば・・・なんて妄想もしたりしましたが、演者と制作側がちょっとアンマッチな部分が見受けられた感じがあり、評価を受けることはなかったのが残念な作品です。
これらの反省を踏まえ成功したのが、後の『刑事貴族2』というのが、私の認識です。


【C S】

▼ファミリー劇場 PART2 =初放送=


6/1(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!PART2 HDリマスター版#11
ファミリー劇場HD(CS)
第11話(通算729話) 62.02.13 神戸・愛の暴走 (ブルース)阿藤海 千葉登四男 仲村知也  


ブルースの妻・泉が狙撃されて意識不明の重体に陥る事件が発生。
犯人は刑務所を一ヶ月前に出所した片倉と判明、片倉は4日前に宝石強盗を働き、共犯の戸ヶ崎と共に指名手配を受けていた。
泉を狙撃したのが片倉と知ったブルースは顔色を変える。実は7年前(完成作は5年前)、当時警官だったブルースは、銀行強盗を働いた片倉を逮捕したことがあったが、その際ブルースともみ合いになった片倉の猟銃が暴発、見張り役をしていた片倉の恋人が死亡するという不幸な経緯があった。
片倉は出所後、ブルースを逆恨みして泉を狙ったのだった・・・
翌朝、ブルースは篁係長に警察手帳を返上し、片倉に復讐するために独自の捜査を開始。
オサムさんらの調べから、ブルースが片倉らを追って神戸に向かったことが判明、片倉らが奪った宝石を神戸にいる宝石ブローカーの榊原のところで換金するつもりらしい。ドックたちは神戸の榊原の居所に急行したが、榊原が銃で撃たれて間もなく死亡、先着していたブルースがその場から逃走したことから、ブルースにも榊原殺しの疑いがかけられたが、凶器から戸ヶ崎の犯行と判明、戸ヶ崎は換金するつもりはなく、現金を持ち逃げしたのだ。
やがて戸ヶ崎は片倉と合流するため車でポートアイランドへ向かったが、片倉に裏切られ殺されてしまう。
それから間もなく、ドックらは船で国外へ脱出しようとしていた片倉を発見、逮捕しようとしたが、そこにブルースが現れた・・・・!


ブルースの妻・泉がまた災難に・・・#604では通り魔に、今回は夫への復讐の巻き添え。
何れも、瀕死の重傷でしたが、さすがにブルースの妻、持ちこたえます。
一方、久々に無口なブルースを観ることが出来ますが、あの頃の増長していた態度を踏まえると、ひょっとして片倉を殺す?ぐらいの勢いは感じたものです。
ただ、ハードな展開をみせる部分とロケ作品特有の風光明媚な部分が同居した久々な作品でもあると思います。

太陽史上最後の出張ロケは神戸、先にも書いたように服部P氏によれば打ち上げロケという意図はなかったとのことですが、タイミング的にも本作が最後の撮影作品だと思われることと、ロケ編では2本撮りがセオリーのところこの作品一本ということで、打ち上げの疑惑はぬぐえません(^_^;)
みんな実は楽しそうですしね。
神戸の街も震災前ということで、当時の風景を観て感慨深い方も多いと・・・・。


6/1(金)
21:00~22:00
最終回 太陽にほえろ!PART2 HDリマスター版#12
ファミリー劇場HD(CS)
第12話(通算730話) 62.02.20 さらば!七曲署(篁)米倉斉加年 井上純一 睦五郎


印刷店を営む竹内が殺された。
トシさんらは被害者の知り合いで第一発見者の青木清文から事情聴取を行う事となったが、彼は何と篁の実子だった。
実は篁は10年前に協議離婚し、夫側に引き取られた清文とは久しぶりの再会だった。
調べに対し、清文は竹内とは飲み友達でたまたま知り合いになっただけと供述、だが、篁は清文が何を隠していると直感、トシさんたちに私情を交えず徹底捜査することを指示した。
それから間もなく、竹内宅を捜索していたドックが、引き出しの奥から古い美術専門誌の切り抜きを発見、それには新鋭画家・田坂圭吾の紹介記事が載っていたが、その後の調べで田坂と竹内は同一人物であることが判明した。
竹内は以前、将来を期待されていた画家だったが、鳴かず飛ばずのまま画家を廃業して印刷業を営んでいた。
一方、トシさんらは竹内の住所録に記載されていた画廊経営者の坂口を訪ねたが、聞き取りの最中、不審な男が絵画を車に積んで持ち去ったにも拘らず、坂口はそれを否定。その態度にトシさんは疑惑を抱く。
絵画を持ち去ったのは絵画ブローカー・小田が経営する会社の社員と解ったが、小田は借金のカタに絵画を取ったと主張、その小田は詐欺の前科があるしたたか者だった。
やがて、清文と坂口・小田の3人が密会していた事実が判明、マイコンらの調べから小田は竹内を使って、有名絵画の偽造し、販売していたことが明るみに出たことから、清文が偽造団の仲間である疑いが濃厚となる。
篁は引責辞任を覚悟し、清文に真実を話すよう強く迫った・・・・。

太陽レギュラー放送最後の作品は、篁係長が締める、静かな作品となりました。
果たして、篁の息子は殺しや絵画偽造に関わっているのか・・・・。
離婚して離れ離れとなり、元夫と再婚した女性のもとで育った息子、しかし息子は息子、篁はその息子が何かを隠していることをすぐに見破ります。
篁の心情が揺れ動くところや、元夫、そして後妻との関係など、なかなかホロリとする部分があったり、ホロ苦さを前面に出しながら、ミステリアスな部分を加味していて、個人的には見応えを感じています。

いや、『警視庁殺人課』のようなバッサリサッパリの最終回も良いのですが、太陽の場合は続き過ぎている部分と、基本は生命の大切さを説いているので、いつでも復活できるような余韻を残しながら終わってくれたのは救いだったかもしれません。

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