本日の太陽放送、
ファミ劇HD初放送ではデューク登場、チバテレでは拓ぼんさんが大暴走の名作を放送。
【C S】
▼ファミリー劇場 デューク登場編 =初放送=
第659話 60.08.16 夏の光 (ブルース)山内絵美子 早坂直家 秋野陽介
三人組の強盗が散弾銃を持って銀行に押し入り、ガードマンを射殺したうえ現金を奪って車で逃走した。
ブルースとマイコンが車を発見し追跡したが、犯人は仲間の一人・菊池を置き去りにして逃走した。
菊池は必死になって逃走、ブルースはビル屋上まで追い詰めたが、ブルースの静止を聞かず菊池は隣のビルに飛び移ろうとして失敗し転落死した。
その後の調べで後の二人は前科者の伏見・森本であることが判明した。
翌日、ブルースは保険調査員の加奈子の訪問を受けた。
実は、死亡した菊池には8千万もの保険に加入していたが、支払を渋る保険会社が調査の為、彼女を派遣したものだった。
加奈子は、菊池がブルースに追い詰められて自殺したのではないかと、ブルースを暴力刑事呼ばわりして、彼女は執拗にブルースを尾行し「証拠」を得ようと常に狙うようになった。
しばらくして、逃走中の伏見たちが警官を射殺したうえ車を奪って逃走、間もなくブルースたちとの間で撃ち合いになり、ブルースのマグナムが火を噴き車は大破、運転していた森本は死亡、伏見はその場から逃走してしまった。
その一部始終を目撃した加奈子はブルースの強引なやり方にさらに反感を持ち、敵意をむき出しにした捜査妨害をし始めた。
たまりかねたブルースは加奈子の家を訪れ、捜査妨害をしないよう頼んだが、加奈子は拒否、しかし、加奈子の一人娘はブルースになついてしまい、加奈子を困惑させる。
その様子を観察し続けていた男がいた・・・。
ラガー殉職前後のナイター放送の調整の為に生まれた二作のうちの一作。この頃の編成は、デューク登場の日程もあって記者会見ギリギリまで調整を行っていたようであります。この作品は一説によると#658として放送される予定だったようで、それでもラガー殉職に冒頭で触れていることから、かなりのドタバタ劇的なものが裏ではあったのかなぁ・・・と想像できます。もう一作は問題作「マイコンがトシさんを撃った!」。この二作、結構気合の入っていた感じがあります。
OPも本作のみのOA版で、#658までのものをベースと、新作をミックスし、ボスの歩きはNGバージョンを差し替えるという荒業ですが、珍品です。
本作は三月の「走れブルース」以来のブルース単独主演編、それまではすっかり垢抜けた感じになっていたブルースに野性味が戻ります(^_^;)、それと同時に久々にブルース自体にスポットを当て、様々な彼の顔を観ることができたというので、個人的には好きな作品です。四月以後はどちらかというと、現場復帰したラガーやマイコンに活躍を譲っていた感じがあったので、ここにきてブルアクション全開という感じでしょうか。
のっけからフルスロットルですが(^_^;)
自動車事業部諸兄には、ラガーと共に引退したセリカGT-TRの後釜のカムリが気になるところですが、当時「あまりアクションには向いていない」というFFカムリがあそこまでできるということに目を丸くしたものです(^_^;)
でも、考えてみると・・・覆面車なのにムーンルーフ装備の一係車両の多さ、そして、それを活用するメンバー。あまり他の刑事ドラマでは見かけない光景かも(^_^;)
第660話 60.08.23 デューク刑事登場!(デューク)片桐竜次 荒井大介 新井量大 高品剛
小野興業の社長専用車がライフルで狙撃され、社長の小野は無事だったが、運転手の平井が負傷した。
ライフルの線から密売人が割れ、彼が常連のビリヤード場にドックとマイコンが向かった。
案の定、密売人は抵抗、そんな時傍らでプレイしていた男が鮮やかなキュー捌きで逮捕に協力してくれた。
その男=島津公一は本日、殉職したラガーの後任として配属された新任刑事だった。
ただ、一係部屋に来ても、キザな態度をとる公一に、ドックやブルースは辟易してしまう。
数日後、平井が退院してきたが、一係のヨミとは別に何かがあると見ていた公一は、平井をマークした。
間もなく職場復帰した平井が、また社長専用車に社長を乗せた状態で狙撃された。尾行中の公一とマイコンは犯人を追跡したが、マイコンは犯人に撃たれ重傷を負う。
公一は犯人を単独で追うが、ある倉庫付近で公一は犯人を射殺してしまう。
それも間違いなく射殺するためにとどめをさすように何発も撃っていた。
応援に駆け付けたドックとブルースは青ざめた・・・・城南署から七曲署へ転任してくる候補は別の刑事だったが、その刑事は七曲署の殉職率の高さを知っていたのか知ったのか辞退して公一が着任したわけだがら、「変わり者」には違いないと思っていたが、まさか「殺人マシン」なのか?・・・。
弁解も何もせず、その場を立ち去る公一、その後に残った狙撃手の死体。
ドックは狙撃手近くで、危険物が満載された倉庫を発見。流れ弾が当たれば大爆発の惨事だったが、なぜそれを言わないのか、またドックたちはあきれてしまう。
一係部屋に戻った公一はボスに拳銃を差し出し、自ら謹慎する態勢を取ろうとしたが、ボスは捜査を続行するよう命じる。
しかし、第二の狙撃で明らかに平井がターゲットにされたのが明らかになり、その線で捜査を進めると、小野社長と政界との癒着が見えてきて・・・・。
ラガー殉職、ナイターや#659を挟んでの本作放送は予め決定されていた日取りでした。
ということで、今までにない「ちょっとだけインターバルを置く」着任劇となりました。
金田さん自体はボギーの後任候補として調整していたものの金田さんの仕事の都合で実現しなかったそうですが、いざ登場したデュークは金田さんと番組で話し合っキャラクター設定を行ったということで、当初は恐らくスコッチやジプシーのように天涯孤独なクールキャラだったと思われますが、それを残しつつ、天涯孤独という部分を抜き去って、両親健在で実家は裕福、但し家族関係に相当な問題ありという設定が生まれたようです。ただ、今回登場する義父で実父の元部下である松川にしても、母親にしても、失踪した実父にしても公一に対してむしろ温かく接しようと努力している部分も覗けるので、そういった意味では一番タチの悪い「心の閉ざし方」なのかもしれません。
ただ、捜査に関しては敏腕だし、思い切ったことは行いますが、的を得ているので刑事として食べていけていたという、歴代の太陽キャラの中では一番「可愛げのない」男かもしれませんが、それが唯一無二のデュークの魅力になっていきます。
【地上波】
▼チバテレ ボン&ロッキー編
第304話 53.05.26 バスジャックの日 (ボス・チーム)川谷拓三/八木昌子 神山寛
矢追3丁目でバスジャックが発生し、急報を受けた一係はボス以下全員で現場へ急行してみると、バスは狂ったように街中を走っていた。
ボスの呼びかけに対し犯人はダイナマイトを片手に自殺すると叫ぶ。
なおも続くバスの暴走、本庁からはボスに犯人を射殺せよと指令が飛ぶ。
現場写真から犯人の割り出しを急いだところ、犯人は庄司という男で、周囲の評判では気の小さな優しい男だという。
そんなことからこのバスジャックには何かウラがあると睨んだボスは、犯人逮捕優先の捜査方針をとり、バスをフォローする一方、庄司についても突っ込んで捜査することにした。
一方、被害者の近親者が集まった中で、その家族の一人・水江の挙動に不審を抱いた殿下は、後をつけていた。
被害者の状況も次第に明らかになり、その中に狭心症の持病を持つ遠藤という男がおり、放置していると命にかかわる。何とか遠藤をバスから降ろそう説得するものの、庄司は遠藤になぜか執着し、説得を聞かない。
庄司を調べていた山さんは彼にはサラ金に100万円の借金があることを突き止め、さらに前日、チンピラとケンカしていたことも判った。
庄司は金に困っている、ひょっとすると庄司は自殺するつもりは毛頭なく、金目当てのなにか計画に加担しているのではないか?
そのころ殿下は銀行から金を引き出し、電車に乗った水江の後を追っていた。
一方、庄司を乗せたバスは新宿副都心に向かっていた・・・・。
当時人気個性派俳優としての活躍していた川谷拓三さんをゲストに迎え、不安定な庄司の気性を見事演じ切ります。
太陽中毒諸氏には、「チンピラ同士のけんか」、拓ぼん氏と吉中正一氏の素晴らしい(^_^;)アクションも見どころだと思います。
(余談ですが、拓ぼんさんの叔父さんが伊沢一郎さん(特捜隊・関長さん)だっていうこと、知りませんでした。。。)
今回はボスがおいしい所を確実に持っていき(^_^;)ながら、山さんや殿下のバスフォロー外捜査の方をおさえていくという展開になるので、チーム編とは言いつつも、バスフォロー組はちょっと損な役回りだったりしますが・・・(^_^;)