「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

諸刃の剣

2015-07-07 06:49:38 | 当直室日記
意識朦朧けぶです・・・あらすじも手に付けられない、考えがまとまらないペスト状態です(^_^;)

そんな朦朧と考えていてふっと。

#452、#453の寺田。
彼の気持ちはよくわかるけれども、なぜあんなことやってしまったか。
それは完全に、山さんが寺田の主張を流さずに、真実を調べ上げて、寺田に提示したことが「寝た子を起こし」ちゃった訳ですが・・・。
山さんみたいな完全無欠な刑事にそんな行動はおかしいという向きもあろうかと思います。

しかし、私はこの作品で唸ったのはこの部分なんですよね。

流してしまえば、間違いなく終わっていて、寺田だって強行に及ばなかったというのは解る、ただ、山さんの捜査方針である「真実の追及」という理念と、ボスを信用している部分が、逆に仇にもなるんだよ・・・という、アンチテーゼな意味合いも含まれていると解釈しています。
山さんにしてみれば、真実を提示しておそらくどうなるわけでもないというのは重々承知だったと思いますし、寺田に自分(山さん)まで逆恨みされてもそれを甘んじて受ける覚悟はあったと思います。しかし、それが山さんの弱点である家族に矛先が向き、更には一般市民まで巻き添えにしかねない事態に陥るとは考えていなかったというのは、明らかに山さんのミスです。
ただ、ボスにしても山さんにしても、完全無欠ではないんだよ・・・というこれもアンチテーゼ的提示ですね。

だからこそ、あの「あの子は人間じゃないのかよ!!」という寺田に叫びが重く圧し掛かってくるわけで・・・。

太陽は、たまにこういう「爆弾」を放り込んでくれるので、ドキドキしてしまいます(^_^;)




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