「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

藤堂俊介を暗殺せよ!

2013-03-22 00:44:20 | ビバ!チバテレビ
【ビバ!チバテレビ】

第96話 49.05.17 ボスひとり行く (ボス)信欣三 赤座美代子 今井健二 

強盗犯はボスの古馴染みである元・暴力団組長である三田村の倅だった。
三田村に匿われていたもの、ボスが説得を依頼しそれをのんだ三田村だったものの倅が逆上し負傷、ボスがその前に立ちはだかり、足を撃ち抜いたものの逃げようとした倅は転落死してしまう。
三田村との関係に微妙な空気が漂うボスだったが、それから連続して災難に遭ってしまう。
そのボスへの刺客を偶然目撃した女性は車で襲われ入院してしまう。
しかも2重に記憶喪失にかかっている様子で、今は昔の記憶を取り戻し、最近の記憶を失っていた。
刺客の容疑者は、目撃者が記憶を失っていることを盾に犯行を否認する。
しかしボスは、目撃者の女性の「記憶喪失」を狂言だと見抜くが・・・・・。

斎藤光正監督の独特な演出と後に多用されるブリッジ曲の多用、そしてボスの危機というハードな展開ながら、合間には笑いも多少含んだ、全編見逃せないというか飽きさせない志向を凝らした作品になっていると思います。
また、ゲスト陣も日活映画の常連である信氏、おなじみの今井氏や赤座氏、下塚誠氏、その他おなじみの面々が揃い、この点でも飽きさせません。刺客の磯村健治氏(当時別芸名)がまるでマカロニなのも見ものかもしれません。

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トシさんと吉野とでは何が違った?

2013-03-22 00:41:49 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

第532話 57.11.19 バラの刺青 (トシさん・吉野)代ゆかり 坂部文昭

女子中学生が傷害事件に遭いそれを調べるトシさんは、あどけない顔を見せる少年少女の暗い部分、そして焦りや悩み、恐怖を知っていく。
同じ年頃の娘を持つ父親としては胸が痛い思いをしながら、捜査に当たるトシさんの目前に現れたあどけない笑顔の少女の耳たぶにバラの刺青を確認する。
そのトシさんと、11月に少年係刑事に昇格し、俄然張り切る吉野が捜査に協力するものの、吉野はそもそもの傷害事件の加害者グループである刺青の少女含めた不良グループに因縁を付けられ、リンチに遭ってしまう。
そのグループに子ども扱いをせず、堂々と果敢に立ち向かうトシさん・・・・。

裏番組の影響からか、少年少女の事件を積極的に扱うようになった80年代の太陽、それを主題に置きながら、ある意味平和的だった野崎一家の代わりに太陽に描かれるようになった井川一家はその原点から隙間風が感じられるリアルな風景を醸し出し、本作でそれが決定的になります。
要はトシさんをリアルな男として描くことで、太陽に新味を与えるという部分と、そういうリアルさの中でも刑事職人的な非凡な根性を示して、ゴリさんと長さんの去った後の大きな穴を埋めるべく、ハードな作品が用意されたという事だと思います。

奇しくも、ゴリさんの弟子的立場だった吉野が少年係刑事に昇格し、助演するということでその辺りの「タスキ」が渡った感じもあります。

ただ、やっぱりこの時期には・・・・そういう所から寂しさも感じたものです。

既に#530から撮影体制が完全に新メンバーに移行した感じなので、丁度今までのハイテンション的な抑揚から解放された時期だったからこそ余計だったんだと思います。

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