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H29' 九州気ままに散策 「日本一美しい 白水ダム」

2017-04-07 | 大分県
焼酎のCMで見た「白水ダム」を一目見ようと、豊後高田を出発し宇佐ICから大分米良ICで降り、阿蘇方面に
向かい「豊後竹田」にたどり着くも、先ず、いかんせん遠い。
更に豊後竹田市内から車で30分、県道から途中は家屋も一切なくなる。噂にたがわず昼なお薄暗くすごい
山道をクネクネと走ると、急に開けた山間の谷間に横断的に白い大きな幅のあるカーテンが見えてくる。 
肝心の滝は名前の如く、白い水がカーテンのようになっていて、絵に描いたように綺麗。
水の流れが美しい、正式名が白水溜池堰堤。下流から見て左側の護岸はカーブを描いていて、流れ落ちた水が
90度方向を変えることにより、上から流れる水の力を弱めるという効果をもたらしているそうだ。


このような山道を進むと、何となく不安な気持ちに・・・




30分程でいきなり視界が開け、このような絶景にたどり着く。周りの山間風景を入れたパノラマではこうなる




白水溜池堰堤(正式名称)は、竹田市の西、阿蘇の外輪山にほど近い荻町(おぎまち)にあるダムで、阿蘇の
外輪山を水源として大分県を東西に流れる大野川に1938年(昭和13年)に造られたそうで、高さは14メートル
と、ダムとしては小さなもの。河川法という法律では高さ15メートル以上をダムと定義しているので、法律上は
「堰(せき)」という扱いとか。
灌漑用水の調整ダムながら、板石を張り付けた曲線美で、貴婦人とも日本一美しいとも言われ、流れる水が
白い衣のように美しく落ちていき、日本一美しいと言われる通称「白水ダム」と呼ばれている。
大分農業用堰堤が重要文化財?県近代化遺産 国指定重要文化財第1号(平成11年5月13日指定)








ダムの50m手前までに、狭い駐車場。その手前400mほどには、整備された駐車場が二つ。
この山奥に洒落たデザインの水洗トイレが整備されていたのにはビックリ!Gデザイン賞だそうだ。
ダム(堰堤)の向かって右側(川の左岸)から近づくと、『立ち入り禁止』。堰堤下の通路より水位は、相当低い。
自己責任で、堰堤下まで、また右岸の石段の下で我慢。高さ14m、幅80m余の堰堤。溜池を満たした水は、
堰堤の上部から、白い泡?薄い鱗、雲のようにも見えて、滑るように流れ落ちてきている。 綺麗、見事、これは
農業用堰堤の作り出す造形美ではない!!次々と滑り織りなす光景は、山間部に広げた一大カーテンだ。
右側(左岸)の12条の曲線と石段の構成美、そして左側(右岸)の堤からの流水石面は、大きな曲線を描き、
下方に広がる、左右が対称でない堤・ダム。この構造には、流れを打ち消す目的があるらしい。
地形と地質から生まれた構造が、美形をつくった秀作の堰堤・ダム。
本当に 見惚れてしまった。遠路はるばる来てよかった。 
緑と青空に白い雲を背景に、白いカーテン状の流れ・・ひときわ綺麗だった。桜が咲き誇っていれば・・・。


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