狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

中川氏の早すぎる死 故人献金に捜査開始

2009-10-05 07:23:01 | 県知事選

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中川昭一元財務・金融大臣の突然の訃報に接し、ショックを受けた。 

酒をこよなく愛し、酒もほどほどにして欲しいとの願いもこめて、中川(酒)との愛称で呼んでいた。

だがそれも今後は出来なくなった。

財務大臣を辞任する原因となった「朦朧会見」は確かに褒められたものではなかった。
 
とはいえ、あれほど連日連夜、しかも長期に渡って全国に放映されるほどのものだったのか。

マスコミは報道しないが、拉致問題、資源、領土問題など常に日本の国益を考え頑張られた。
 
国士といえる政治家であった。

イメージ挽回の機会がないまま、選挙を迎え落選という試練にあい、捲土重来を期して充電中だと思っていた。
 
このような形で人生を終わるのは、ご本人もさぞや無念だったであろう。
 
好漢中川氏の早すぎるご逝去、それは日本の大きな損失である。

謹んで中川昭一氏のご冥福をお祈りする。
 
                   ◇
 
マスコミに関して一言。

 
昨日のテレ朝系「スクランブル」を見ていたら中川氏の訃報のニュースを流すのに「朦朧会見」の映像も流していた。
 
訃報を流すのに敢えてあの映像を流す理由はどこにあるのか。
 
「スクランブル」は番組中少なくとも「朦朧会見」の映像を2度流していた。
 
番組のディレクターは、日本人の美風である「惻隠の情」、とか「武士の情け」といった優しい心根は捨て去っているのだろう。 それどころか「死者に鞭打つ」いやらしさを感じた。

亡くなった後も、あの「朦朧会見」の映像を放映する必要があるとは到底思えない。
 
中川氏の訃報を扱ったブログの中には保守を標榜しながらも次のような文言で死者に鞭打つ者がいたのには言葉を失った。
 
中川昭一は「もうろう会見」で世界に大恥をさらし、そして選挙で落選、さらに追い討ちをかけるように、今回の謎の死亡事件である。現実を軽視して、理想やイデオロギー論議に狂った者の悲劇である。》
 


中川氏の盟友である麻生太郎前首相はマスコミが報じない中川氏の業績を評価し次のような心あるコメントを発表した。
 
 「非常に大きなショックを受けている。自民党の再建に向けて、次の世代を担う大事な人材だった。衆議院選挙の結果を厳粛に受け止めて、再起を期すことを期待していた矢先だった。麻生政権では、財務・金融担当大臣として、世界の金融危機への対応に卓越した力を発揮して、内閣を支えていただいた。今は、言葉にならない位にショックを受けており、慎んでお悔やみ申し上げます」。
 

毎日新聞 10月04日02時35分

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」への献金が虚偽記載だったとして、同会の政治資金収支報告書から削除された「寄付者」約90人のうち10人が、毎日新聞の取材に「実際は献金している」と証言した。削除の前提となる鳩山氏側の調査がずさんだった疑いが浮かんだ。調査の正確性について、鳩山氏側は説明をしていない。【政治資金問題取材班】

 この虚偽記載を巡っては、告発を受けた東京地検特捜部が寄付者から参考人聴取するなど捜査を始めている。

 同会の05~08年の収支報告書によると、個人の寄付者として記載があったのは114人、262件、計9952万6000円。

 このうち94人、193件、計2177万8000円については、故人の名前などを使ったもので実際に献金はなく、虚偽の記載だったとして、鳩山氏側が収支報告書から削除した。

 しかし、毎日新聞が寄付者やその親族に取材したところ、10人が「削除されたが、実は献金している」と証言。中には鳩山氏の初当選以来、毎年献金しているという男性もいた。男性は「(削除は)不可解というより、失礼だ」と憤った。

 一方、一度も献金していないのに記載され、その後削除された会社役員の男性は「鳩山さんとの関係は全くない。勝手に名前を使われ、何の説明もない。あきれている」と批判した。

 これまでの鳩山氏側の説明によると、削除の前提となる調査は「書類上の確認」にとどまり、寄付者に対する聞き取りは行っていないという。

 調査の正確性について、毎日新聞は調査を担当する弁護士に問い合わせたが、弁護士は「必要な時は(報道機関)各社統一で回答します」と書いた文書を送ってきただけだった。

 ▽岩井奉信・日大教授(政治学)の話 「故人献金」の動機は、政治家自身が資金管理団体に献金できる上限(年間1000万円)を超えて献金するためだった可能性がある。いずれにせよ明らかな虚偽記載で悪質だ。政治資金の制度の根幹を揺るがしかねない。

 ◇「税制悪用」の指摘も

 友愛政経懇話会を巡っては、ほかにも不審な点を指摘する声が上がっている。

 まず「税制優遇制度の悪用はないか」との指摘。資金管理団体へ寄付した個人は、総務省発行の証明書を税務署に提出すると所得税の一部を控除される。総務省によると、07年までの3年間で同会に延べ113人分を発行したといい、仮に架空の寄付者が使用していれば違法な控除を受けたことになる。

 収支報告書に寄付者個人の氏名記載が不要な5万円以下の「匿名献金」についても「多すぎる」との指摘がある。05~08年で1億3099万7500円という額は、麻生太郎前首相の「素淮(そわい)会」95万円、小沢一郎民主党幹事長の「陸山会」461万2000円と比べて突出している。

 鳩山氏は6月30日に「個人献金が少なくて大変という思いが(虚偽記載した元公設第1秘書に)あったのではないか」と話したが、個人献金額の突出を指摘されると「企業献金がなかなか集まらない焦りでは」などと修正した。

                      ◇

テレ朝「サンデープロジェクト」を斜め見でみた。

中継出演の石破前農相が、臨時国会が始まったら鳩山首相の「故人献金」を追及する、と発言した。

これに対し司会の田原総一郎氏がとんでもない発言をした。

「そんなつまらないこと追及するのか」(主旨)

これに対し石破氏は「私はつまらないとは思わない」と返してはいたが、

ここに「サンプロ」の首相の犯罪に対する本音が垣間見れた。

田原氏は同じ「個人献金」の話題を次々とレギュラー陣に振った。

先頭を切った高野某氏は困ったように口ごもりながらも、こう言った。

「鳩山さんの秘書が個人献金が少ないので勝手に振り替えた、といっているが、これを誰も否定は出来ないでしょう」(主旨)。

いつも笑っているのか怒っているのかわからない表情の渡辺某氏は、こう公言した。

「鳩山さんは説明すべきだが、悪質か悪質でないかが問題であり、私は悪質ではないと思う」。

結局田原総一郎氏率いる「サンプロ」の解説陣は、「故人献金のようなどうでも良いことは国会で追及すべきではない」という考えらしい。

首相の犯罪をここまで擁護するとは、逆に民主党のマスコミ抱き込み作戦の徹底振りに改めて感心させられた。

「サンプロ」は「故人献金」は「どうでも良いこと」(田原)といったり、

「悪質ではない」(渡辺某)というように、「故人献金」を大した問題ではないと認識しているようだが、日大の岩井教授に言わせると「明らかな虚偽記載で悪質である」とし、「脱税に繋がる疑いもある」という。

ここでいずれの考えが正しいかはおくとしても、問題は「首相の疑惑」である。

マスコミは逐一国民に対して報道する義務があるのではない。

勝手に「サンプロ」ごときが「大した問題でない」とか「悪質ではない」と判決を下す立場ではないだろう。

マスコミは「報道の自由」を駆使して、この問題を報道し続ける義務があるだろう。 

 

 

【おまけ】

【TBS動画】⇒首相献金問題、実際の献金者も削除
 鳩山総理の資金管理団体が政治資金収支報告書にウソの記載をしていた問題で、修正された報告書ではウソの寄付者だけでなく、実際に献金した人の名前も削除されていたことが分かりました。

 この問題は鳩山総理の資金管理団体「友愛政経懇話会」が、政治資金収支報告書にすでに死亡した人を寄付者として記載するなどウソの報告をしていたものです。

 問題をめぐっては鳩山総理自身が会見で誤りがあったことを認め、報告書を修正しましたが、修正された報告書から実際に献金した支援者の名前までもが削除されていたことが分かりました。

 削除された東京都内の男性はJNNの取材に対し、「なぜ削除されたか分からない。事務所からも説明はなく、あきれている」と話しています。

 東京地検特捜部ではすでに「寄付者」とされた人から参考人としての聴取を始めていて、ウソの記載をした経緯などについて調べを進めています。(04日11:01)

 

【おまけ2】

産経新聞に掲載の中川昭一氏のいい表情の写真。

しかし、撮影者が酒巻とはね。

中川昭一氏(2008年7月、酒巻俊介撮影)中川昭一氏(2008年7月、酒巻俊介撮影)

 

 


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