「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

新入生2名を丸天デビューさせる

2015-04-20 23:52:18 | 小村ゼミ
土日が学部新入生との新人キャンプ、今日月曜の3限に1年生向け「災害と人間社会」、
さらに5限に下級生向け日本語力補習講座(注「天声人語」の書き取りをみんなでやろうという時間)と、
1年生と一緒の時間を過ごすことが続いていた。

5限終了後、今日の書き取りの「ノルマ」達成までもう少し、という1年生が2名いて、
で、小村研究室に場所を移して天声人語の書き取りを続けるよう声をかけた。
(教室を清掃して下さるおばさま方をお待たせしては申し訳ないので。)

考えてみれば、こちらから声をかけたこととはいえ、
入学から2週間で、大学教員の研究室を自習室代わりに使おうというのだから、
ある意味、凄いことなのかも。
まぁ、それが出来るのが本学のような小規模大学の持ち味。
聞けば、二人とも自炊を始めたばかりで、まともに食事を作っていない模様。
それじゃぁ、ということになり、ノルマ終了後、いつもの丸天に行くことになった。

小村ゼミ&拡大小村ゼミ御用達の魚河岸丸天。
この店に通うようになって16年目になろうというのだから、月日が経つのは早い。
卒業式の後、卒業生2名を送る会を持ったのも、この丸天だった。
学生との、また教員仲間との、思い出の舞台となっているこの店。
県内ではあるが、在来線で片道2時間近くかかる場所が実家の新入生2人にとって、
もちろん今日が丸天デビュー。

自炊メニューと比べれば、そりゃまぁ丸天の食べ応えは十二分。
しっかり食べている若い世代を見ていると、こちらも良い気持ちになる。

嬉しいことに、入学式からわずか2週間の新入生なれど、
「自分を高めたいならば、小村先生の講義を受けるように」という風評はあるそうな。
「頑張らなくては」という自覚はあるようで、それゆえ天声人語の書き取りの会にも参加したし、
研究室で作業を続けないかという声掛けにも物怖じせずに反応した、ということらしい。

早稲田大学の校歌に「集まり散じて人は変われど」という一節がある。
「仰ぐは同じ木」ならぬ「集う(食す)は同じ店」ということ、か。

大学教員として、学生教育の分野では何が出来るか。

我々の思いを継いでくれるような大学人を育てるのは、本学学生の水準では厳しいかもしれないが、
それでも、防災と地域貢献にセンスある人材ならば、ゼミから送り出せるかもしれない。
中米からの帰国後を新生小村ゼミと考えれば、今日丸天デビューした学生は6期生となる。
願わくば、彼らの後をついで、しっかりと育ってもらいたい。
そのためにも、まずは先輩と触れ合う場を作らなくては、ではあるな。
上級生諸君、新1年生には面白い学生が2人はいるようです。