「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

「トヨタの片付け」には遠く及ばないものの……

2015-04-02 23:09:43 | 日常の一コマ
私事の書き込みが続いていること、ご寛容のほどを。

午前中、学生5名に手伝ってもらい、予定通り研究室の模様替え。
文字通りの書類の山状態で、まともに作業ができなかった机の上のものを全部動かし、
さらに、机自体の場所を変え、その後、少しずつだが机の上に資料を戻している状況。

「物には名前と住所がある」とは、某大企業で鍛えられた妹から教えられたこと。
どこに何があるか、第三者が見てもわかるように、というのが理想、とのこと。
「○秒以内に○○を出すように」というチェックもあったのだそうな。

そこまで行かないまでも、
「研究室の容量以上に物を持ってはいけない」ということは、頭ではわかっている、つもり。
ただ、日々の活動の中で、山のような資料をいただき、また、それらを、
「いつか見直す時がくるのではないか」という思いから、ずっと溜め込んでしまっている。

とまぁ、同病の方も多くいるのではないか、と思いつつ、
それなりの生産性を維持しているならばともかく、「これじゃぁアカン!」というレベル。
で、確かに、机周りを整理して、諸々が見えるようになって、
「そういえば、こういうこともやっていたのだった……。」という案件が幾つも出てくる。

通常の研究者・大学教員であれば、本や論文にまとめることで、
一つの仕事が完結する、ということなのだろうが、
資料を片付けているうちに「4冊目の本を書きました」との友人からの手紙が見つかった。
資料の山に埋もれている間に、生産的な時間をどれほどロスしてしまったのか、と、
嫌でも考えざるを得なかったところ。

学生へのお礼を兼ねた昼食時を含むと朝から14時間近く、研究室にいる。
それなりの時間をかけた分だけあって、研究室の会議用机はまだまだ書類の山なれど、
机の上は、数ヶ月ぶりに仕事ができる状況となり、かつ、手の届く範囲には何があるか、
だいたい分かるようになった。

4月15日(水)からは、この狭い研究室に9人のゼミ生を招いての教養ゼミが始まる。
それまでには会議用机の上も整理して、普通に茶話会が出来るまでにしなくてはならないが、
その過程で、研究室の資料の新陳代謝も多少は進むだろう。
今年度が本格始動するまでの数日、研究室に籠り、しっかりと態勢を作らなくては、と、
多少の目処がついて来てからこそ思うところであった。

それにしても……。
「トヨタの片付け」には遠く、遠く、及ばない……。