TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

すくすく赤ちゃん

2010-08-25 12:53:48 | インポート
夕方、芝刈りをしてた夫が「ちょっと来て」と呼ぶ。

「気をつけてなかったら、うっかり芝刈り機でなぎ倒すところだったよ」
と、長く伸びた芝がこんもりと山をつくっている一箇所を指差す。
近寄ってその山をかきわけてみると、なんと!中で動いているのが見える。
何かの巣だった。

「野ネズミかなあ」と夫。しかし、ネズミにしては大きい。まだ毛が生えて
ない体は黒っぽいが、耳が長いところや体の形からして野ウサギのようだ。
五匹の赤ちゃんが、体を寄せ合って眠っている。触るのが怖いという夫に
かわり、私が一番生きのいい一匹をつかまえて手のひらに乗せた。

起こされてびっくりしたのか、もぞもぞと動く赤ちゃんをよく観察すると、
確かに野ウサギ。体長十センチにも満たない。まだ目が開いておらず、手足
の爪も小さい。意外に重く、暖かく、心音が手に伝わってくる。

野ウサギには昨年の秋以来、さんざん庭を荒らされて頭に来ているところだ。
本来なら全部ひっつかんでBBQで丸焼きにしてくれてもいいのだが、
さすがに母ウサギの気持ちを思うと、罪のない赤子に対しそれはできない。
私はカメラを持ってきて子ウサギの姿を撮影したあと、巣に戻して元のよう
に枯れ草で包み、芝をかけてカモフラージュをしてやった。

野生動物の子供を家に持ち込み飼うことは、法律で禁止されている。
レスキューの仕方についても動物により様々な決まりがある。そこでネットで
情報を調べてみた。野ウサギは民家の庭に巣を作ることがあるが、子が巣立つ
まで放っておいていいそうだ。母ウサギは、日に何度が訪れて授乳したりして
世話をしていく。よく、「人間が触れると、その巣には母親は絶対に近寄らない」
と聞くが、それは迷信だそうだ。そういえば、これまでにもあちこちで野生
の鳥や動物の巣を見つけ、触ったりしたが、それぞれ母親はちゃんと戻って
きて普通に世話をしていた。

野ウサギは夜行性であるから、今頃巣に戻って子に食べ物をあげているのだ
ろう。この頃夜は冷えるから、添い寝しているのかもしれない。


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