TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Copperの魅力

2009-09-16 04:38:41 | インポート
へナ染めから一夜、色味が深くなってきた。

私は典型的な黒髪なので、全体的には陽が当たるとパッと明るい赤のハイライト
が見える程度だと言われた。だけど今回で二度目の全体染めのためか、明らか
に髪の色が一段階明るくなった。人参頭どころか、とっても洗練された深み
のある赤で、ウキウキである。

へナは二十年くらい前にも何度か試したが、その時使ったのはいわゆる市販
のへナ染めで、本物のへナは少ししか入ってなく、逆に刺激の強い成分が
多くて髪を傷めるどころかアレルギー反応が起きる可能性がある。アメリカ
で死亡例が出たのも、こうした種類のへナ染めである。

それに対してボディアート用のへナは、割高だがずっと安全だということが
言われていて、私もおっかなびっくりだったが、何度かテストして大丈夫
だったので思い切って髪に使ってみた。本物は刺激がないばかりか、髪の
トリートメントにもなるので、乾くと髪が艶々のサラサラ。

だが本物のへナの難点は、「色味が赤しかない」ということ。
市販のへナは黒や茶など様々な色が出ているが、それは他に刺激性のある金属
などを混ぜてあるから。本当にへナだけの粉は、赤にしか染まらない。
だけど人それぞれ髪の色に違いがあるから、同じ赤でも化学染料のように
画一的に同じ色に出るのではなく、その人オリジナルの赤みに染まるのが魅力。

さらに難点は、おそろしく手間と時間がかかること。
いわゆる草木染であるから、発酵させて色を出さなければ使えない。よって、
一日がかりで染料を作る。そして、ベタベタのを頭にくっつけたまま最低
四時間はそのまま。しかも、タオルとかも染まってしまうから、あとの掃除
が大変。しかしこの手間を面倒と思って止めてしまえば、あの魅力的な深い
色と艶には一生出会うことができないのである。

隠れたファンがけっこういるのにもうなずける。へナファンのリストでは、
たくさんの物好きがいろいろ情報交換している。仲間がいると思うと、やはり
心強いものである。


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薔薇の競演

2009-09-09 13:27:49 | インポート
この家を建てたのは、裕福な未亡人だったらしい。

特別誂えの飾り棚など、そこかしこにその片鱗が見える。
フロントの薔薇ガーデンもそうだ。決して安くはないサブゼロ・ローズが
十本も。しかし、お金はあっても園芸の知識はなかったとみえ、シュラブを
なんと30センチ間隔で植えてある。

シュラブは大きくなるから、2メートルの間隔を開けないと混みあってしまう
し、栄養のとりっこで疲れ果て病虫害にやられがち。結局育ちが悪く、花も
つきにくい。私達がここへ来た時、普通なら花盛りであるはずなのに、一つ
も花が咲いていなかった。

薔薇の周りにごちゃごちゃ植えてあったやつを全て引っこ抜き、きれいにして
コンポストを与えてやったら、少しずつ蕾を付け始めた。しかしこの広さの
庭でシュラブ十本は多すぎ。一本だけ残し、あとは薔薇好きな方へ里子に出す
ことに。今年はもう遅いが、来年の春に手放すつもり。

そこで問題は、どれを残すか?
条件は、丈夫であること、香りが良いこと。姿は二の次である。香りが良いか
どうかは、花が咲かなければわからない。そこで、薔薇に向かって「残りた
かったら、咲いてみせて」と言ってみた。

すると、これまで冬眠中のようだった薔薇が次々と咲き始めた。

せっかく咲いてくれたが香りのないのはバツである。その中で、有力候補が
二本残った。一つは薄いピンクで、ピンク系薔薇だけあって香りが強い。
もう一つはローズ系で、香りはおとなしいが花姿がいかにも薔薇らしく凛と
した気品があり、しかも病虫害が全く出ていない。

なんだか女を二股かけて、どっちを本命にしようか悩んでいる男の心境のようだ。
どちらも捨てがたい。でも、二つを残すことはできない。う?ん。
「はっきりカタをつけてよ」と、薔薇はやきもきしているかも。


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French Bitch from Hell

2009-09-08 12:21:41 | インポート
四年ぶりのAAC。

ルールがいろいろ変っていてちょっと戸惑ったが、レベルがそんなに高くない
ので楽だった。この四年間で随分鍛えられたものだと、感心する。
施設は美しい森の中にあり、競技の合間に犬を連れて散歩することができる。

土曜日はコースがよくできていたし、ジャッジも良かった。三走ともクリーン
で、タイトル一ついただく。しかし日曜日のジャッジは酷かった。フランス系
の若い女。こいつは一体ルールをちゃんとわかっているのか?

スヌーカーのオープニングで、ゴールデンがウィーブの途中でポップアウト。
このジャッジはなんと、すぐさまウィッスル・オフしたのである。当然、
ハンドラー逆上。そりゃそうだ、ウィーブをやり直せばいいだけの話だもの。
しかしフランス系女というのは頑固で自分が間違っていることを認めない。
随分長く激論してたが、結局はハンドラーの「もう一回走らせろ」の主張が
通った。

ギャンブラーのジャッジングもとんでもなかった。TABIはオープニングの
ミニギャンブルを二回とも正確にこなしたのだが、ジャッジは二十点をくれ
なかった。理由は「ハンドラーがギャンブルラインに近すぎたから」

へッ?!ルールブックのどこにそんなことが書いてあるんだよ?!
ギャンブラーラインを踏み越してはダメだが、ラインのこっち側を走る限り
は全く問題ない。ビデオを見ても、ラインには決して触れてないし、大体
近すぎるってどういうこと?ラインからどれだけ離れていればいいのか?
5センチならOKで3センチではダメなのか?もう無茶苦茶である。
長いこと競技してて、こんな話は聞いたことがない。

他にも信じられないようなヘボい審判してくれて、あきれてものが言えない。
どうしてこんな女を雇ったのか?出走料返せ!と言いたい。

まあこんなヘッポコなジャッジと議論するのはバカらしい。
彼女の名は私のジャッジ・ブラックリストに載せ、今後彼女の名前を見たら
その競技会には申し込むのを止めることにしよう。アジ団体には、公式に
彼女に対する苦情報告を郵送する。まあおそらく、よそからも束になって苦情
が寄せられていると思うけどね。


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今月の座布団十枚

2009-09-05 04:24:36 | インポート
こんな旅立ちは、理想的かもしれないね。
http://tsn.ca/columnists/james_duthie/?id=272838


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群盲、象をなでる

2009-09-04 04:27:27 | インポート
海外に長く暮らしていると、日本の友人達からいろいろ質問が来る。

「アメリカではどうなの?」「カナダではどうなの?」
この「?ではどうなの?」が、結構クセモノである。

なぜなら、アメリカもカナダも日本に比べて無茶苦茶広い。法律だって連邦法
の他に州法あり郡法あり様々で、例えばアメリカでは州によっては死刑がある
ところとないところがある。私だってカナダに長く住んでいたとはいえ、主に
人口の多い場所ばかりであり、イヌイットが住むような僻地には住んだ経験が
ないどころか行ったことさえない。だが、そんな地域もまぎれなくカナダだ。
だから、質問の内容によっては「場所によっていろいろだよ」と回答する。

しかし日本の人々、特に知人で某大企業の広報誌の仕事に携わっている彼女
は白黒つけたいらしい。「細かいことはどうでもいい。アメリカ人の大部分が
どうなのか教えろ」と。しかし例えば昨年の大統領選挙をとってみても、結果
から見ればアメリカ人の大部分はオバマを支持したということになるが、
実際には住んでいる地域によって反応は天と地ほど違うのだ。もともと、
それぞれの州は伝統的に赤(共和党)と青(民主党)支持に分かれる。さらに
州内でも地域によって赤と青にくっきり分かれるところがあり、郡境を越すと
高速道路の名前が変る(民主党大統領の名前から共和党大統領の名前になる)
ことさえある。

うちの近所は完全な共和党地域であったから、オバマ有利と出た後はまるで
大量虐殺の翌朝のように静かであった。テレビで流れたようにアメリカ国民の
誰もがオバマ勝利に沸いていたわけではないのだ。

だが私のような一介の主婦の言うことなど価値がないらしく、それよりも名の
知れた大学のセンセイでちょっと一年くらいアメリカに住んだような人の
見解のほうが珍重されるらしい。そんだったら初めからメールくれるなよ!
こっちだって忙しいんだ!

やれやれ。
ま、私も初めのうちは「カナダでは」とか言って無知だったからな。
今後はこのテの質問が来たら、「ネットやってんでしょ。自分でググって
調べてみれば」と突き放すことにしよう。


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