バイバイ薔薇さん

庭の薔薇がもらわれていった。

「タダであげます」の広告をネットに出したら、十分もたたずに十数人から
問い合わせがきた。タダの威力はすごいものである。ま、血統書付き（笑）
の薔薇がタダなら、誰だって欲しいだろう。売れば儲かる。

夕方、家族連れであらわれたのはベトナム系移民の夫婦と子供たち。
ちゃんと自分たちで掘り出して持っていってくれたのはエライ。
乗ってきた車と彼らの様子から察して、ブッシュローズを十本植えられる
庭のある家に住んでるとは到底想像できず、おそらくはうちからタダで
もらったものを売って小遣い稼ぎにするんだろう。ま、それでもうちは一向
にかまわない。欲しい人にもらってもらうのが、目的だからだ。

彼らの車がとても小さいし、子供がいるので、二メートルを越す薔薇をどう
やって詰め込むのか見てたら、夫が貸した道具でバサバサ剪定して小さく
まとめて持っていった。この薔薇は今の時期に剪定してはまずいんだけど、
ま、なんとかなるだろう。

急になにもなくなった庭を見ていると、ちょっと寂しい。
剪定された枝の先に、今が盛りの花をたくさんつけているのを一本見つけた。
まるで仲間を惜しむように、うなだれている。それでも、強い芳香があたりを
包む。きれいにして、コップに活けてあげた。

カントリーライフ

今日の競技会は、牛のいるようなかなりの田舎。

前にここが舞台の番組を見たことがあるが、まさか来る機会があるとは。
参加人数もおそろしく少ないし、ビール片手に運転してきた猛者もいて
すごいredneckである（笑）

しかも、朝八時に始まる予定だったので三十分前に到着したところ、だ?れ
もいない。中止になったのか？と心配し始めたころ、ホストクラブの会長が
来て、「あ、九時始まりに昨日変えたのよ」だって。なんか、おそろしく
のんびりしているのだ。

でもみんないい人で、初顔にもかかわらずＴＡＢＩはとてもかわいがって
もらった。ギャンブラーでＱしたのはＴＡＢＩだけだったが、みんなリング
のそばでヤンヤの喝采で迎えてくれた。こんなあたたかい歓迎を受けるとは
夢にも思ってなかったので、嬉しかった。

近くには、いかにも田舎の食堂ってかんじのがあって、おばさん一人で運営
している。オムレツを頼んだら、それこそいかにも農家の朝食といったような
素朴（で、デカイ！）のがバーン！と出てきた。空気のいい田舎で食べる
それは、都会のお洒落なレストランの一口サイズよかずっと美味しい。

遠いので朝四時起きだし、しょっちゅう来るわけにいかないが、機会があった
らまた遊びに来たい。