TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ヘルシー志向

2006-09-17 14:44:27 | インポート
松のマルチを運ぶのに、BeeとSueがトラック持参で手伝いに来てくれた。

Sueはおやつにリンゴを籠に入れて持ってきた。こないだも自然食品店で買い物
をしているのを見かけたが、「ああいう店に入ったのは初めて」と言う。
なんでも健康上の理由で、主治医から薦められて食事制限を始めたのだそうだ。

コレステロール値を下げるため、動物性をなるべく排除して野菜と果物を
たっぷりとり、スナック菓子などのかわりに生の果物を食べたり、コーヒーや
酒など刺激物もやめる。これまでの食生活とガラリと変わった食事に、気持ちが
ついていかない様子。「でも、この一週間で4ポンドもやせたのよ」と言う。

このようにヘルシー志向に転換する人々が、周囲で徐々に増えている。
良いことだ。これまでは、犬にまで無農薬食品を食べさせている私たちを
「馬鹿じゃねーの」と笑っていた人たちが、自分の子供の病気や、肉親を急な
病やガンなどの難病で看取ったのをきっかけに、食い改めようと決心する。

きっかけが家族の不幸というのは気の毒な話ではあるが、人間というものは
何か衝撃的な出来事にでも遭わないと、生活習慣を変える決断はなかなか
できないものだ。とくに、ヘルシー志向は金がかかる。

食い改めるのは結構なのだが、長続きするかというと、これまた別の話。
こんな面倒なことできない!と、ハンバーガーとピザの生活に戻ってしまう
ことは珍しくない。ヘルシー志向は、料理がマメにできる人か、プロの料理人を
雇う財力のある人でないと持続しないのだ。

彼女が挫折しないように、これからも折々いろいろなレシピを教えてあげよう。
いずれ時期をみて、ご飯にも招待してあげようとも思っている。


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犬の社会化

2006-09-16 04:48:51 | インポート
ビギナー・クラスを見学していて「言ってることとやってることが違うじゃん」と思った。

オリエンテーションでもテキストでも、かなりの容量をかけて「早い時期から
犬を様々な環境や人、犬に慣れさせ、社会化に努力しましょう」みたいなこと
を言っている。まあ確かにそれは大切だろう。

しかし、実際にクラスでは犬同士の間隔は最低5フィートは空けなければならず、
犬同士の接触は厳禁とされている。ちょっとでも犬同士が触れそうになると、
リードを引いて離れさせる。「犬は常に飼い主に注目してなければならない」
からだそうだ。それではどこで「社会化」するのかというと、「犬連れで
入れるペットショップや公園」だそうだ。

吹き出しそうになるのを止めるのに苦労したよ。
クラスで社会化の練習ができなかったら、外でうまくできるわけがない。
訓練クラスは外の刺激物から隔離され、見慣れた人や犬だけで構成されている
から犬同士慣れさせるのに絶好だ。トレーナーだって何人も見ているから、
諍いが始まった場合でもすぐに対処できるはず。犬が同種であるよその犬に興味を
持つのは全く自然なことで、接触すること自体を止めるほうが不自然だ。
犬に「正しいご挨拶の仕方」を学習させ、それから飼い主に注目するよう教え
ればよいのだ。

クラスの中で犬同士の接触が厳禁なのは、明らかに訓練センター側の都合だ。
諍いなど何かあった場合、飼い主から損害賠償を請求されるのを防ぐためだ。
トレーナーが、そういったケースを未然に防止する自信がないのだ。

従って生徒たちは、高いお金を払ってクラスでは「お座り」などのコマンドを
習うだけで(こんなの家でもできるのに)、最も大事な社会化の実践については
会得する機会がなく終わる。そして「うちの子、クラスに通ったのにダメ」と
なげくのである。トレーナーは「テキストにも書いてあるでしょう、社会化が
大事だって。公園などに連れてって練習しましたか?」とつき返せば済む。

このようにして、犬ビジネスは展開し、金を産んでいく。
気の毒なのは、無垢で愛犬のためを思ってお金を払う犬飼い初心者である。
でもいずれ彼らも、真実を見極める力を身につけ、私のようにスレた犬飼いに
なるのでしょう(爆)


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冬準備

2006-09-14 08:10:29 | インポート
よく晴れた一日。

でも朝晩の空気の冷たさが、すっかり秋。
小動物たちは、冬の準備に余念がないようだ。

台所を整理していて、ずいぶん前に買ったピーナツを発見。
ちょっと手をつけて忘れていたもので、まだ食べられるけど風味が消えている。
そこで、庭のコンポスターわきにまいておいた。野鳥やリスなどがきっと
食べにくると思って。

すると案の定、鳥や小さな野ネズミ、リスなどが次々とやってきた。
「うっほ?、タダの飯!」ってかんじで、みなピーナツをくわえて嬉々として
帰っていく。最後にやってきたのは、この地方に住む大型のリス。初めは
警戒していたが、一口ピーナツを食べたら大喜び。一つ食べては二つ目を
穴を掘って埋めている。彼女はそうして、20分以上かけてあちこちに穴を
堀り、かなりの数のピーナツを埋めた。食べ物のなくなる冬にもどってきて
掘り出して食べるためだ。

でも残念ながら、彼女が食料庫として選んだ場所は、私たちが後にシート状の
マルチを敷き詰める予定地。彼女が再び戻ってくるまでには、ピーナツは
分厚い松のマルチとシートの下になり、いずれ土に還ってしまうのだ。

ごめんね。
せっかくの労働が泡と消えてしまって。だけど、今年はバードフィーダーと
ともにリス用のエサも用意してあげよう。

それにしても、TABIときたら、「みんな、なんで集まってるんだろう?」って
かんじでちょこちょこ出てきたところ、リスが「キー」と警戒音を出して
尻尾をぶんぶん振ったのを見て「怖いよー」とばかりに耳を寝かせて逃げ出す
始末。お前、リスに負けちゃダメじゃん!


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プチサイズ戦争

2006-09-12 16:07:39 | インポート
アメリカやカナダでは、洋服のサイズがどんどん変っている。

どういうことかというと、例えば20年前にLサイズとして売られていた洋服が
今ではMとかSとかのサイズ表示がついて売られているのだ。その傾向は、
北米人のデブ化が加速度的に進行し始めた10年ほど前から顕著になってきた。

実際にはすげーでけえズボンなのに、Sとかプチとか表示すると、とくに女の
客は「私、やせたのよ!ついにサイズSよ!」と喜んで買っていくのである。
ウェストサイズがたとえ70センチであっても彼女たちはかまわない。
「サイズS」という点にまず魅力を感じるのだ。ちょっと信じられないかも
しれないが、いつの世もファッション業界と化粧品業界は「女は馬鹿」という信念で
マーケティングをおこなっているので、こういうことを平気でする。

では業界でサイズのスタンダード、例えばMサイズのスカートならウェストが
80センチとかいう決まりがあるかというと全くなく、メーカーにより実際の
服の大きさはバラバラ。夫も、あるメーカーのTシャツはLサイズだが、他の
メーカーだとMでも明らかに大きすぎたりする。

今日もあるアメリカの老舗ブランドでスカートの試着をしたが、プチサイズの
2なのに大きい。大きいどころか、ウェストの両端をつかんでいた手を離すと
スカートがストンとそのまま床に落ちてしまった。巻尺を借りて測ってみると
なんとスカートの実際の内寸が68センチもある!私のウェストの実寸はそれより
10センチ以上細いから、とてもはけない。カスタマーサービスに聞いてみたら
「うちのプチサイズは丈が短いだけで、幅が細いわけではない」だって。
そんなプチがあるかよ!要するにチビデブご用達ってこと?

しかしそのブランドのカタログを見ると、抜群にスタイルの良いモデルが同じ
アイテムを着こなしている。スタイリストの知人によると、ああいう撮影の
ときは洋服の余った部分をピンや両面テープであちこちとめて、細く見える
ようにして撮影するのだそうだ。ちっ、騙されたよ。

たまにプチサイズでぴったりかぴったりに近いものを見つけることがある。
そういう小さいサイズは店もあまり仕入れないし、小柄な東洋人の女は狙って
いるから即断即決で買わないと、まず二度とお目にかかれない。バーゲンでなく、
定価なのに、マジで奪い合いになってしまうこともしばしば。

あ?全く、洋服一枚でもこんなに疲れるとは。


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カルトとアジリティ

2006-09-11 14:31:51 | インポート
今週末は、初めてのDOCNA。

私は明日セミナーがあるし、夫は仕事なので土曜日だけのエントリー。
ジャッジはAlかと思ったら、アリゾナからJimが来てくれたようだ。なかなか
気さくでいい人である。コースも悪くないし、S&Lとか他にはない新しい
ゲームがあったりして、結構楽しい。しかも、参加したってだけでみんなに
リボンが渡された(笑)。S&Lとかは一回目でQして、早速もうタイトルを
もらってしまった。

競技そのものは楽しいんだけど、今回のホストクラブというのがどうもね。
私が陰で「アジリティ・マフィア」と呼んでいる(笑)比較的新しいクラブで、
メンバー達はいつも競技会で一つのテントにかたまり、他とは交わらない。
必ず揃いのジャケットとかTシャツを着ていて、宣伝効果バッチリ。
そして、ネット上でよそのクラブの悪口を堂々と発表している。

かつてこのクラブにちょっとだけ在籍していた友人によると、ヘッドコーチ
から「あなたの犬はアジリティに向いていない」と言われ、がっくりきてたときに
知人から違うトレーナーを紹介され個人レッスンを受けるようになったところ、
このクラブから破門をくらったのだそうだ。「アタシの言うことが聞けない
なら、出て行け!」ってかんじで。こわ?。

私達もこっちに引っ越した当初、このクラブから誘われたんだけど、入らなくて
良かったよ。足抜けするとリンチされそうだし(爆)

前にもNADACの競技会で、マフィアのメンバーが変ったタイトルの本を読んで
いたので夫に聞くと、「ああ、あれはあるカルトのバイブルだよ」と言う。
ん???、カルトに入る連中と、アジリティに狂う連中って似てるしなあ。
カルトとアジが一緒になったら、もう地上最強のカルト・アジリティ軍団の
誕生だ。こわ?。やっぱ近づかないに越したことない。


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