TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

便利な世の中のワナ

2002-05-04 06:33:50 | インポート
夫が職場からメールで「これおもしろいよ」と、ある記事を送ってきた。
(ちゃんと仕事してるのか、あいつは?!)

現在パリのキュリー研究所に勤務しているホンドウ・ツヨシ博士(東北大学)の
研究によると、日本の満員電車の乗客は、国際安全基準をはるかに超える
電磁波を浴びているという。その源は、もちろん携帯電話である。
http://www.newscientist.com/news/news.jsp?id=ns99992238

電磁波の人体への影響に関する研究は、昔から行われている。
スピード違反チェックに使うスピードガンと、それを使う警官に多発する癌や
白血病の関連が認められたのはもう10年くらい前か。

7年前里帰りした時、携帯電話から発生する電磁波の悪影響を研究する学者の講演会
に行った。彼らは、将来携帯がもっと普及すること、それに伴い様々な障害が
増えることを予測し案じていた。
講演では、電磁波を軽減するというふれこみのグッズのデタラメなことも暴露
していて、おもしろかった。

夫は、仕事で携帯を持たされることがあるが、私用では使わない。
元同僚が脳腫瘍で亡くなり、その最期を見て「オレは脳腫瘍で死ぬのだけは
いやだ」とビビッているからである。
私も使わないが、単に必要性を感じないからだ。

そんな私たちだって、コンピュータとは縁が切れない。
このままじゃ長生きできないし、いずれ若年性白内障で光を失うかもしれない。
まあネット中毒にはふさわしい最期だ。
便利なものには毒がある。

だがホンドウ博士の研究は興味深い。
誰がどう警告したとて、携帯電話は、特に若い世代は手放せまい。
将来彼らにどんな障害が出るのか?

これは、言ってみれば大掛かりな人体実験だ。
私は、不必要な動物実験には反対の立場だ。しかし、このケースでは実験動物
すなわち人間は、自分から望んで実験に参加して(みんなが持ってるし便利だから
と携帯を持ち歩いて)いるのである。誰も強制しているわけじゃない。
それでも近い将来、自然と結果が見えてくるだろう。
(気の毒なのは、携帯を持たない乗客だが)

今後の成り行きに注目したい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワクチンのレシピ

2002-05-01 02:04:41 | インポート
春は、日本では集団狂犬病予防注射の時期だそうだ。

狂犬病ワクチンがどのように作られるか、知ってる人は少ないのでは。
レシピは、意外と原始的である。

1.健康な犬を手術台に固定する。
2.<b><font size=6 color=#ff0000>麻酔なしで</font></b>犬の頭部を切開し頭蓋骨を露出する。
3.電気ノコギリで頭蓋に穴を開け、狂犬病に侵されて死んだ犬の脳の一部を挿入。
4.切開部を縫合し、犬を檻に戻して死ぬまで放っておく。
5.2週間から1ヶ月で犬が死ぬので、脳と脊髄を摘出し乾燥。
6.食塩水を加えて粉砕し、石炭酸とクロロフォルムを加える。
7.液を濾して、ワクチンのできあがり。

科学者というのは、ある意味でスゴイ。
この一連の作業を、顔色を変えず鼻歌を歌いながら日常茶飯事としてこなすなんて
私にはとてもできない。自分の愛犬がワクチン製造工場へ送られたら?
そう考えただけで、涙が出てしまう。
犬にだって痛覚もあれば感情もあるのに。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする