実家の母がアルツハイマーと診断されてから、一ヶ月。
昨年暮れ以降、母からの国際電話が頻繁となり家庭内の不穏な状況が伝わって
きたのだが、母からの一方的な情報しか伝わってなかったために、父に異常が
おきたのだとばかり思っていた。が、日本に帰ってすぐ気がついたのだが、
人格が変貌したのは母の方だった。
不安・抑うつ・睡眠障害・被害妄想・健忘症状は日増しに悪化する。
まだ初期のため、身の回りのことは自分でできるし、近所の人などまさか
母が病気とは夢にも思っていない。だが、この病気には治療法がなく進行する
一方で、平均余命は5.8年と言われる。いずれ母も、娘の私を判別できなくなるだろう。
アリセプトを処方されているものの、いまのところ効果は出ていない。
夜となく昼となく、娘に電話をかけては「死にたい」と泣く母。
幼児のように聞き分けがなくなってしまった彼女を相手に、睡眠不足も手伝って
私も疲れてしまった。心理カウンセラーに教えてもらい、アルツハイマーソサエティ
の門をたたいた。そこでは様々な最新情報が入手でき、専門カウンセラーによる
介護家族のためのカウンセリングも受けられる。患者も大変かもしれないが、
家族のほうがもっと打撃を大きく受けるのがこの病気の特徴だ。
家族のケアこそ大切なのだそうだ。
長距離介護に関する情報ももらってきた。こういうサポート体制は、ほんとうに
アメリカやカナダは進んでいるなと思う。65歳以上の13人に1人がアルツハイマー
を発症している国ならでは、というべきか。
こういう状況を見ると、尊厳死という言葉が重みを増す。
私は「生きてさえいれば幸せ」とは考えない方で、犬でも場合によっては
安楽死も致し方ない、と思う。
できれば私が老年に達するまでに尊厳死が合法となり、遺言に希望を明記できる
ようになって欲しいものだ。
昨年暮れ以降、母からの国際電話が頻繁となり家庭内の不穏な状況が伝わって
きたのだが、母からの一方的な情報しか伝わってなかったために、父に異常が
おきたのだとばかり思っていた。が、日本に帰ってすぐ気がついたのだが、
人格が変貌したのは母の方だった。
不安・抑うつ・睡眠障害・被害妄想・健忘症状は日増しに悪化する。
まだ初期のため、身の回りのことは自分でできるし、近所の人などまさか
母が病気とは夢にも思っていない。だが、この病気には治療法がなく進行する
一方で、平均余命は5.8年と言われる。いずれ母も、娘の私を判別できなくなるだろう。
アリセプトを処方されているものの、いまのところ効果は出ていない。
夜となく昼となく、娘に電話をかけては「死にたい」と泣く母。
幼児のように聞き分けがなくなってしまった彼女を相手に、睡眠不足も手伝って
私も疲れてしまった。心理カウンセラーに教えてもらい、アルツハイマーソサエティ
の門をたたいた。そこでは様々な最新情報が入手でき、専門カウンセラーによる
介護家族のためのカウンセリングも受けられる。患者も大変かもしれないが、
家族のほうがもっと打撃を大きく受けるのがこの病気の特徴だ。
家族のケアこそ大切なのだそうだ。
長距離介護に関する情報ももらってきた。こういうサポート体制は、ほんとうに
アメリカやカナダは進んでいるなと思う。65歳以上の13人に1人がアルツハイマー
を発症している国ならでは、というべきか。
こういう状況を見ると、尊厳死という言葉が重みを増す。
私は「生きてさえいれば幸せ」とは考えない方で、犬でも場合によっては
安楽死も致し方ない、と思う。
できれば私が老年に達するまでに尊厳死が合法となり、遺言に希望を明記できる
ようになって欲しいものだ。