TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

シンデレラボーイ

2003-05-03 01:43:51 | インポート
お天気がぐっと良くなった一日、森の散歩道で新しいわんこ友達ができた。

ぱっと見はシェパードの子犬かと思ったが、シェパードとボーダーコリーの
ミックスなんだそうだ。よく見ると、顔に白くブレイズが入ってて頭の形が
ボーダーだ。大きさはTABIと同じくらい。初対面のTABIと意気投合して、
斜面をかけ降りて湖に飛び込んだり、また登ってきたり、を繰り返す。

初老の気さくな飼い主さんが言うには、半年ほど前にフォスターから引き取った
のだそうだ。もともと飼われていた家は、若い夫婦と精神薄弱児の3人家族で、
子供の遊び相手として飼ったのだがうまくいかなかったとか。
すでに1歳半を過ぎていた犬は「たいへんな病弱」と言われ、6ページに
わたる獣医の診療記録がついてきた。ひどいアレルギー、偏食、重症の車酔い、
などなど。ガリガリにやせ、生気がなかった。
「子供に手がかかるのに、犬の世話までできない」と、もとの飼い主は言った。

だが、新しい飼い主に引き取られてからは犬が違ったようになり、よく食べて
立派な体つきになった。アレルギーもすっかり治ってつやつやのコート。
心配してた車酔いも、一度も経験しないという。躾もすぐ覚えたし、猫や鳥など
ほかのペットともうまく暮らしているとか。病気で獣医にかかったことはない。
たしかに、どこから見ても幸せな犬だ。

「もとの飼い主のところで、よっぽどストレスが大きかったんだろうね。
いまでは子犬のころからうちにいたみたいにふるまっているよ。初めの1年半は
なかったみたいにね」と、飼い主さん。飼い主さんのあげるものなら何でも
喜んで食べ、朝はバターをつけたトーストを分け合い、午後は専用のマグカップで
コーヒーを美味しそうに飲むのだそうだ。想像すると、ほほえましい。

よかったね、CASEY。うんと幸せになるんだよ。