たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

荒神のお宝

2020-09-16 09:56:31 | 古代の出雲

<佐支多神社 さきたじんじゃ>

 

諏訪大社の旧摂社である二つの御射山神社では、

御射山神事と呼ばれる神事が行われ、

諏訪大社に祀られるタケミナカタの御魂が、

御射山の神々(国之常立神)へ挨拶をするために、

これらの神社までやってくると聞きます。

また、このお祭りの中では、

ウナギやドジョウ(長物)を

池に放つ行事があるそうですから、

タケミナカタという神と「龍蛇族」

とのつながりも気になるところですね。

 

ちなみに、以前のブログ内で、

「タケミナカタは大国主神に仕えた

最後の氏族であり、結界を守護する

塞ノ神だったのではないか」と書きましたが、

仮に、これらを出雲の御射山に当てはめるなら、

タケミナカタという存在は、大国主神の親神

である「国之常立神」を祭祀する一族で、

佐支多神社の鎮座する御射山一帯には、

国之常立神と「荒神のお宝」を守るための

結界が張られていたというイメージもわきます。

 

タケミナカタの一族が出雲から追われ、

出雲の歴史から抹殺されてしまったのも、

もしかするとこの地で起きた

「砂鉄」や「青銅器」などの「財宝」

を巡る攻防がきっかけとなったのでしょうか……。