たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

強いメッセージ

2020-09-06 09:24:35 | 古代の出雲

<荒神谷博物館>

 

直線距離にしておよそ3,4km、

「荒神谷遺跡」と「加茂岩倉遺跡」は、

隣接するエリア内で発見された、

「古代出雲」を象徴する弥生遺産です。

 

これらの二つの遺跡を結ぶ「物証」が、

「×」印の刻印された青銅器

であることは異論のないところですが、

もともと両遺跡は緊密な連携を

保っていたともいわれており、

遺跡と遺跡の間には尾根伝いの山道も存在し、

直接行き来することが可能なのだとか……。

 

ちなみに、荒神谷遺跡で発見された

358本の銅剣のうち、「×」印が

刻まれていたのは「344本」でして、

同じく加茂岩倉遺跡の銅鐸に関しては、

39個のうちの「14個」に「×」印が

刻まれていたと聞きます。

 

つまり、「×」印が刻まれた

銅剣の344と銅鐸14を足すと、

再び「358」という数字が表れるわけで、

これらの青銅器を埋納した人々が、

「358」という数字に強いメッセージを

込めていたことがわかるでしょう。

 

もしかすると「荒神谷遺跡」と

「加茂岩倉遺跡」は別の遺跡ではなく、

「同じ一族が管理するひとつの遺跡だった」

という捉え方もできるのかもしれません。