たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

タケミナカタの周辺

2020-09-14 09:50:39 | 古代の出雲

<佐支多神社 さきたじんじゃ>

 

聞くところによりますと、

諏訪明神とも呼ばれるタケミナカタは、

全国から神々が出雲に集まる「神在祭」には、

ある理由により参加しない(できない)のだそうです。

何でも、蛇体をしたタケミナカタの体が

あまりにも大きすぎて、神々の集いの

邪魔になったことから、出雲大神(大国主神)に

「お前は来なくて良い」と断られてしまったのだとか……。

 

まあ、いくら出雲を追われた身とはいえ、

出雲のために戦った功績を考えれば、

非常に理不尽な仕打ちではありますが、

これらの話と出雲の神社や伝承から消された、

「タケミナカタ」の痕跡とを照らし合わせると、

出雲側にとって「タケミナカタ」という存在は、

少々目障りだった可能性もあるのかもしれません。

 

また、荒神谷遺跡のすぐ近くには、

「フツヌシ」を祀る香取神社が数社あり、

荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡との間には、

「アメノヒボコ」とも絡む

兵主神社が鎮座しております。

これらの緊迫感あふれる「構図」からは、

タケミナカタ一族が様々な集団の

監視下にあった様子が見て取れるのです。