たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

意味深な数

2020-09-04 09:18:07 | 古代の出雲

<荒神谷遺跡>

 

一説に、出雲の荒神谷遺跡で

発掘された358本の銅剣は、

『出雲国風土記』に記載された神社の数

(もしくは出雲の式内社数)と

関連するのではないかという話があります。

 

何でも、出雲国にはもともと

399の神社があったそうで、

358本という数は埋められた時点での

神社の総数ではないかとのこと……。

 

また、出土の際に銅剣が「四列」

に並べられていたことから、

それぞれの列は出雲国の4つの地域に相当し、

各地域の人たちが荒神谷でお祭りをする際、

銅剣を持ち寄って保管した可能性もあると聞きます。

 

まあ、それらの真偽はともかくとして、

私自身のアンテナに引っ掛かったのは、

「358」という銅剣の本数、

および同時に発見された銅鐸6個、銅矛16本という、

これまた意味深な数字に関する疑問でした。

 

私たちが想像する以上に、古代の人々が

「数」を重要視していたことを踏まえれば、

「8」や「7」への強いこだわりを持つ出雲人が、

聖なる荒神の地に大切な祭器を、

「適当な数だけ」埋めたとは思えなかったのですね。