たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

出雲の御射山

2020-09-15 09:54:03 | 古代の出雲

<佐支多神社 さきたじんじゃ>

 

出雲市斐川町荘原の佐支多神社を参拝した際、

境内で言葉を交わした近所の方が、

「このあたりは御射山」と

何度も繰り返しておりました。

 

佐支多神社は、もともと近くの

「御射山(みさやま)」と呼ばれる

場所にあったとも聞きましたが、

「御射山」と聞くと思い出すのは、

やはりタケミナカタの本拠地である諏訪地方ですね。

 

何でも、諏訪大社(下社・上社)の旧摂社でもある、

二つの御射山神社(みさやまじんじゃ)では、

御射山神事と呼ばれるお祭りが行われ、

かつては贄として兎や鹿などが

捧げられていたといいます。

 

また「御射山」という名称は、

諏訪の土着神であるミシャクジ神を

表すともいわれる一方、

国之常立神(くにのとこたちのかみ)

とのつながりも伺えることから、

「御射山」が「荒神」に結びつく

可能性も否定できないのでしょう。

 

もしかすると、出雲の「御射山」にも

国之常立神つまり荒神が祀られており、

それを管理していたのが

「タケミナカタ」の一族だったのでしょうか……。