<荒神谷博物館>
直線距離にしておよそ3,4km、
「荒神谷遺跡」と「加茂岩倉遺跡」は、
隣接するエリア内で発見された、
「古代出雲」を象徴する弥生遺産です。
これらの二つの遺跡を結ぶ「物証」が、
「×」印の刻印された青銅器
であることは異論のないところですが、
もともと両遺跡は緊密な連携を
保っていたともいわれており、
遺跡と遺跡の間には尾根伝いの山道も存在し、
直接行き来することが可能なのだとか……。
ちなみに、荒神谷遺跡で発見された
358本の銅剣のうち、「×」印が
刻まれていたのは「344本」でして、
同じく加茂岩倉遺跡の銅鐸に関しては、
39個のうちの「14個」に「×」印が
刻まれていたと聞きます。
つまり、「×」印が刻まれた
銅剣の344と銅鐸14を足すと、
再び「358」という数字が表れるわけで、
これらの青銅器を埋納した人々が、
「358」という数字に強いメッセージを
込めていたことがわかるでしょう。
もしかすると「荒神谷遺跡」と
「加茂岩倉遺跡」は別の遺跡ではなく、
「同じ一族が管理するひとつの遺跡だった」
という捉え方もできるのかもしれません。