聴く本

じじが誤嚥性肺炎を繰り返してもう経口摂取は無理と言われ、
絶飲食の状態でただ臥床生活となり、何の楽しみも無くなった事について考えた。


じじは元々本を読むのが好きで長い小説を一日二日で読み終えるほど本好きだった。
しかし昨年緑内障発作でレーザー治療したが現在細かい文字を読む事が出来なくなった。
耳は元々難聴であるが、イヤホンでラジオを聴くとか電話で人の話を聞く事は出来る。


残り短いこの世の時間であろうが、ただベッドに寝たきりで
苦行のように長い一日24時間に何か少しでも楽しめるような事がないか探してみて、
眼で文字を読む事が無理であれば朗読本はどうかと思い当たった。
誰かが一日中付きっ切りで本を読み聞かせる事は不可能である。
それでも今は朗読したものがCD化されている。


一応じじも私もキリスト教徒なので聖書の朗読CDに注目した。
聖書以外に小説や詩などもある。
何よりも切実に必要なのは笑いであり、和む事である。
それで落語のCDつき絵本を取り寄せた。


『えほん寄席』(小学館)




子供向けであるが、実はこれ面白い。
じじがまだ在宅の頃にNHK教育で放送されたらしい。(私は働いていたので見ていないが)
これいいかも、と思って今じじに聴かせている。
自分から発語する事さえしなくなったじじがこれを聴いていきなり笑うとは思えないが
少しくらいの気分転換にはなるかと思う。


この他に、朗読CDも。




鬼平犯科帳はシリーズで何十巻もあるので一冊ずつ持って行って聴かせる手もあり。
他にも何かよさげなのを探してみようと思う。
今更だけど、耳から落語や朗読を聴くのは脳によろしいと本に書いてあったし。
楽しむ事が大切なのだと思う。