田中一村がなくなって43年。一村の魅力は増すばかり。昨年の平凡社、別冊太陽 「田中一村」に続いて、大野芳著「裸の天才画家 田中一村」が上梓される。
発売は2月19日。定価2400円(税抜き)
私ことながら第二章・デラシネ3人組として登場する。ある意味、若気の至りの露出であるが、この時代があったからこそ、私の今があると言っても過言ではない。
半可通なアウトサイダーであったが、どうにか命脈をつないできた、と言ったところだろう。
デラシネとはフランス語で浮き草、根無し草 ということだから私たち3人の若い頃には、打って付けということで、著者の大野さんは誠にうまい名ずけ親だと思う。
そのデラシネ3人が、一村の脇役として右往左往するから、煩わしいが、興味のある方は読んでいただきたい。1960〜70年代の半端者の生き様が、一村の王道をいく生き方とは相反するから、面白いと思う。
来年は広島、京都など一村展の企画があるから、楽しみである。
著者紹介 大野芳(おおの かおる)
1941年 愛知県生まれ ノンフィクション作家
「北針」で第一回潮賞ノンフィクション 特別賞受賞
著書に「近衛秀麿・日本のオーケストラをつくった男」(講談社)「絶海密室」「瀕死の白鳥ー亡命者エリアナ・パブロバの生涯」
「伊藤博文暗殺事件ー闇に葬られた真犯人」以上新潮社。「天皇の暗号ー明治維新140年の玉手箱」學研プラス など多数
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