上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

ブナの森から、ヤマネに会う

2018-08-12 08:38:02 | ブナ

            おお!奇跡か チタケが2個 

 

栃木県人はチタケが好きだ。8月、チタケ狂奏曲が始まるのだが、今年は事情が違う。

キノコ教祖を自認する、鹿沼で支那そば屋「麺坊」を経営する中尾に電話してみる。

キノコ教祖の彼をして、先日の収穫は4個のみというのである。

30kGほどはいつも採る彼をして、この収穫は涙ものなのである。

 

「チタケどころか、毒キノコさえ出てない!」とつれない。

山も涸れているが、外食産業も、夏涸れだという!

梅雨から最近までの日照りとも思える気象現象に、菌も人も夏バテなのだそうだ。

 

だからといってひるむかといえば、懲りずに過去に発生履歴のあるブナの林を見に行くのであった。

 

 

 

 

 

  体長は10センチ前後 最近何かと話題の山根とは違うヤマネは、ボクの足元を擦り抜け、

眼前のブナの大木に登った。近くに寄っても逃げず、しばらく睨めっこ。

 

チタケは5個しか採れなかったが、ブナの森の小さな住人との出会いは、思わぬ拾い物であった。

 

 雨のブナ林から出ると、空には陽が差し始めていた。