上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

ある山村にて

2015-02-17 13:00:25 | 十日町 竹所

 

  カミさんが「ここに行きたい」とJAFの会報紙を持ってきた.表紙に使われていたのは写真家の立木義浩が写った十日町・竹所というところにある,茅葺き民家の写真である.その民家の前には,外人さん夫婦が並んで立っている.この外人さんは建築家で,日本の民家の再生に力を注いでいる人で,この竹所地区に限らず,日本の至る所に存在する民家再生に,尽力を尽くしているとのこと。日本人でなく,他国の人が古来の民家を愛おしんで,再生の努力に勤しんでいるは,嬉しい限りである.そういえば,過疎の山村部で,時々,日本人でない方に会うことは珍しくはないことに,改めて気がつく.

 

 かやぶき屋根は雪が滑らないので,ビニールシートで包み,滑落しやすくしているようだ。茅葺き屋根は,積雪の滑りが悪く,景観は最も日本的ではあるが,急峻な屋根の 除雪が待っている。

  私もこの竹所の市道を二度程,ロケハンで通ったことが有るが,建物は市道際ではないでの見ることはなかった。

 

 

        ベンガラの家  その名の通り,白雪に映える鮮やかな壁色である

 

 

 

  コテージ風というか,山小屋というか,ペンションのようで,好みは分かれるところだろう。中は見ることは出来なかったが,下記の画像のような民家のたたずまいを残しているのだろうか、民家好きの端くれとしては,気になるとこである。

 上越市・高田   高田小町店内の木組み


冬日・高田散策2

2015-02-13 11:56:05 | 高田散歩

 1,2月は雪が深く,遊芸は困難を極めるため,瞽女は近郊の高田・直江津を主にまわっていたらしい.また,親交の深い妙高市岡沢集落近くの知人の家で,骨休めをして,春3月からの遊芸に,鋭気を養っていたと思われる.私が拘っているのは瞽女を含めて,瞽女を支えたこの上越の風土と,人間である。そしてその象徴が,瞽女宿なのであるが,瞽女と宿,瞽女と温泉宿等,支え合う風土が,氷風吹く豪雪の地,上越の地で育まれていたことは何よりも心温まる。

 駅を下り,巨大な雁木,今はアーケード街というのであろうが,歩き始めてすぐ,瞽女のポスターが目に入った.「ギャラリー 祥」のウインウに飾ってあったのは,斉藤真一の油絵,半裸の瞽女が後向きで,たたずまいを正している絵であった.表題には「生きる」とあり2月19日まで,販売もしているようである。

 

                 「ギャラリー 祥」

 お店の方に尋ねると,「きものの小川」でも斉藤真一に関わる展示があるというので,この後の予定があって時間がないが,店先まで行ってみる。

 きものの小川店

 


冬日・高田散策

2015-02-11 22:36:27 | 日記・エッセイ・コラム

二日間,立て続けに降った雪で,積雪の少ない直江津でも,30㎝余の雪になった.駐車場から車を出すには,車体の除雪をし,道路への出入り口迄除雪しなければならない.そこで,上越に来て始めての他の交通機関を使用することにした.前から,信越線や北線,あるいは佐渡への船旅を考えていたので,今日の雪模様を理由に,電車に乗る良い機会となった.

 昨日は町中でも吹雪で,風が強くホワイトアウト気味であったが,直江津駅前は今日も,吹雪気味だ.

 

   直江津駅前


直江津駅・駅弁

買いたかったが,時間がなかった.

9時台は電車が一本もなく,10時13分の電車に乗る.かっては急行か,特急に使用されていた電車,妙高3号がプラットフォームに止まっている.電車に乗り馴れない私は,この列車が特急だったら,などと不安になってしまう.改めて電車のプレートを見て,普通と書いてあるのを見て,ほっとし,乗車する.



車内は大分くたびれているが,関東での通勤電車と違い座席は快適そのもの.体の大きな私にとっては,この仕様はありがたい.

フォームには沢山の鉄ちゃんがいたので,特急がくるのだろうか.


雪の高田駅.想像していたわりにはかっての豪雪地も,今回の積雪は直江津と変わらなかった.