上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

妙高市・関川の関所

2022-12-06 10:34:27 | 日記・エッセイ・コラム

上越への帰り道、そぼふる雨の中に関川関所の案内版 ←クリック、ちょっと時間があったので覗いてみた。

 

関所の建物より、昼時だったので奥にある蕎麦屋さんが気になった。

新蕎麦の看板に後ろ髪を引かれたが、時間がないのでパス

 

門番君たちにサヨナラを言って早々に関所を後にした。

 


令和版・楢山節考

2022-06-29 08:41:17 | 日記・エッセイ・コラム

 

海川、三峡パークには映画「楢山節考」のロケ地看板がある。

今村昌平監督映画「楢山節考」から抜粋。 「映画最終章で辰平(緒形拳)がおりん(坂本スミ子)を背負って楢山(棄老場所)に向かう、シーン」

奥には特徴的な形の鉢山が見える。上記のロケ地看板奥にも雲に隠れた鉢山が。

 倍賞千恵子出演の「(PLAN)プラン75」という映画が話題だという。詳しい内容は知らないが75歳になったら自分で生死を選択するのだという。あらどっかで耳に挟んだような話である。深沢七郎の楢山節考という小説がある。深沢42歳の処女作であるが、当時は絶賛されたらしい。それの令和版とも言えるのかな、とふと思った。「楢山節考」では70歳がターニングポイントであるが、「プラン75」では75歳となっている。深沢七郎との違いは、自分で生死を選択できるというところが大いに違うのである。楢山では70歳になると、否応もなく、山に捨てられるからである。この「楢山節考」は2度映画化されている。1958年に木下恵介と1983年に今村昌平である。今村楢山では、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを得ている。その今村の映画ロケ地の主な舞台となったのが長野県小谷村の集落と棄老地となった糸魚川市の海川渓谷である。海川には清潔で静かなキャンプ場があり、ロケ地となった海川のゴーロ帯(岩がゴロゴロしている)に沿ってハイキング道(6月20日現在遊歩道はまだ整備がされていませんのでご注意を)もあり、自然豊かな場所でもある。

 

今村昌平監督映画「楢山節考」から抜粋  支流 駒の川を渡る

現在の支流、駒の川。 沢の中心部にある大きな石の形、流れも 40年立っても変化していない。

谷はまだ雪で埋まる。7月いっぱいは谷奥へ行くのは困難だろう。

 

私も今年75歳。棄老考は他人事ではないのであるが、認知で100歳の叔母の介護で「プラン75」はまだまだ先延ばしになりそうである。

 


冬来たりなば

2021-10-24 12:42:38 | 日記・エッセイ・コラム

日本海が荒れ始めた。波が雄々しく荒れ狂う季節がやってきた。それに伴って台風並みの風が吹く。その風に乗って冬将軍がやってくる。昨年の大雪で築90年を超える我が家は、瓦がグズグズになった。それでなくとも7年前の隣家の火事で屋根は大分傷んだのだ。だからここのところ家のメンテナンスに追われている。

両サイドに微かに虹の出現が見える。

 

 

 

 


早春賦・名立谷

2015-04-10 19:06:56 | 日記・エッセイ・コラム

浜通りの国道を行かず桑取谷の高住集落から,名立谷の杉の瀬集落に抜ける道を選んだが,高住地蔵堂辺りで残雪に行く手を阻まれた。やはり、日陰には相当の残雪があり,ならばと,鍋の浦集落から挑戦するも,雪が多すぎ、それも徒労に終わった.上部の丘陵地帯には結構な残雪が残っているようだ.

桑取谷高住集落から名立谷杉の瀬集落への途中で上越方面を見る.山は米山

道ばたには,残雪の間にカタクリが

 雪の峠越えに挑戦したものの,四駆といえども車はなんとも雪に弱い.残雪に阻まれ,幾度となく常備してあるスコップで除雪しながら進むも,あえなくギブアップ,素直に国道8号線に戻り,名立道の駅で,昼飯用の寿司弁当を購入する.

 

名立・道の駅のアイドル?後ろからだと「おばちゃん」と声をかけてしまいそうなほど、良く出来ていた.

見習いの配達員を同行し,先輩が先導して走っていた.名立谷・東飛山

貴重な民家がまた一軒,東飛山から無くなった.東飛山の草屋民家は貴重であるだけに残念だ.

 

  ようやく雪がなくなり,東飛山の石仏達に対面できた.

 雨の中,カメラ機材が入ったザックを背負い,大きな三脚と鞄をぶら下げた私は,歩行者のいない静かな山村は,いかにも異様な風体なのである.雪代で濁流と化した名立川の,橋の上から水面を覗いていると「写真かい」と70代の女性に声をかけられた.立ち話で瞽女の話をしばらくしたあと,たまにはよりなさいと云って,残雪の斜面に建つ赤い家を指さして,斜面を登っていった.

 

 

    

この日,雨は降り止まず,冷えた体を名立・花立温泉ろばた館の湯で暖めて,家に帰った.

 2015年4月3日取材

 


早春賦・桑取谷

2015-04-08 17:34:52 | 日記・エッセイ・コラム

 

      R8号線を走る 左前方に北アルプス,白馬岳が見える

 5年も通っているのに,一度も立ち寄ったことの無い集落が結構ある.意識的に避けていた訳ではない.単にその集落に瞽女宿が無かったことが原因であるだけで,足を運んでいないのである.谷に沿って走る道路から,ちょっと眺めただけで,足を運ぶ対象から外れていたりするが,いざ行ってみると,魅力があるにも関わらず,見落としがあったりすることが多い.また,季節によっては何気ない風景も,興味深い景色に変貌するのである.

         サクラはまだだが,足早に春は駆け抜けていく.桑取谷・東吉尾

 

 

      田んぼは春で埋まっていく

 

       桑取谷・東吉尾

     早咲きのサクラも膨らみはじめたところか 桑取谷・東吉尾 

      白山神社祭礼 桑取谷・東吉尾 

      比較的雪の多くない桑取谷では,農作業の準備がはじまっている 

 

       おじちゃん,三輪車にのる~~~と云われてもネ! 桑取谷・大淵

 

                桑取谷最終集落・横畑 「平左衛門カフェ」

 4月24日~11月29日 金,土,日,祝日 営業時間 11:00~16:00

 私も会員になっている NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部が運営しています。