上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

瞽女人形 お春七才 オリジナル人形

2023-04-30 09:43:38 | 瞽女人形

           瞽女人形「お春七才」 高さ約10cm

 

鹿児島県帖佐人形「ごぜどん」

2013年、ヤフオクで見つけた瞽女人形。かねてから立体の瞽女がないかと探していた末に手に入れた人形であった。購買品であれば製作元にお願いして販売したいと思っていたのだが、すでにこの人形は廃盤であった。その後メルカリにて一体出品されていて、落札されたようだが私が知る限りではこの二体だけである。人形の裏書きには『ごぜどん』とあり、鹿児島県帖佐の民芸品であることがわかった。また、鹿児島でゴッタン←クリックと呼ばれる瞽女に似たの目の不自由な芸人がいたこともわかった。ゴッタンの弾く三味線は大工が作ったのが始まりとされ、木材でできた本体に弦が張られている。

ゴッタンといわれる三味線。弦以外は全て木製である。どんな音がするのだろう。

出来上がった人形は素人の悲しさで造形も絵柄もまちまちで、民芸品の土人形の職人さんの職人芸には到底及ばないが、この数年のジオラマ作りで、多少はうまくできたのではと思うし、拙いということがそれぞれに個性がある人形になったかと、慰めている。一つ言えることは色柄形、同じ人形はないというデメリットがメリットか、と思っている(笑)。型を起こし作ったが、造詣が複雑なので一個一個手がかかるが、心を込めて手作りで仕上げています。

Aタイプは三味線分離型 Bタイプは三味線一体型 (材料は石粘土)

「瞽女お春 七才」は近々販売を予定しております。

限定30体 (Aタイプ15体、 Bタイプ15体)「気力が続けば製作予定」です。 


瞽女人形を求めて 2

2020-01-02 20:48:13 | 瞽女人形

 

現行販売の「三味線を弾く女」との比較のために、この人形を所有する友人に借りて、「ごぜどん」と比較してみた。

 

一見すると、三味線女は一回り大きく見えたのだが、足の下が少しかさ上げしてあるのと、全体に肉乗りをつけただけで、「ごぜどん」が原型であることは、ほぼ間違いないように思えた。


瞽女人形を求めて

2019-12-14 12:10:42 | 瞽女人形
 
     記名にごぜどん、かごしま とある
 
 発端は2013年にオークションで買い求めた瞽女人形だった。
 
瞽女の足跡を記録する為に瞽女に関する資料を種々集めたが,なかなか手に入らなかった物が立体としての瞽女であった.平面ではない立体の瞽女,それは土で形作られた人形,多くはないかもしれないが瞽女の人形は存在した筈である。
 
 2013年は瞽女の人形を見つけに福島を始め、東北、信州と人形作家や人形館など尋ねたが、結局、上記の人形以外の瞽女人形はわからなかった。
 
 
 写真角度は違うが、造形も同じに見える。メルカリに出品されていた瞽女人形 鹿児島県の帖佐人形である。色つけ、デザインは同じである。
 
最近、メルカリでこの人形が売りに出ていた履歴を見つけ、ようやく「ごぜどん、かごしま」 の来歴を知る事ができた。
 
 
 
 色付け、デザインは違うが、「ごぜどん、かごしま 」と同じである。画像は現行で売られている「三味線弾」である。盲目の瞽女ではないが、ごぜどん、かごしま と造形は全く同じと思われた。
 
 土人形の型は粛々と受け継がれていたようである。
 
 
瞽女人形ではないが「ゴッタンを弾く人形」ゴッタンとは、
 「ごぜどん、かごしま 」で分かった九州、鹿児島県の瞽女、「ゴッタン」とは、次の項で鹿児島県の瞽女について書いてみたいと思います。