上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

杉坪薬師日光寺 ジオラマ

2022-03-31 13:47:39 | ジオラマ

以前紹介した眼病に霊験あらたかな薬師様、瞽女の親方、杉本キクエが母親に連れられて通ったという薬師様を作ってみました。杉坪薬師は上越市浦川原区にあり、杉坪と言われるように小高い山懐にあり、杉に囲まれた寺である。この寺から杉本家まではおよそ2里(8キロ余り)ほどで、親子して徒歩で、開眼を目指し通ったのだという。

立派な山門には仁王像が鎮座している。神木と思われる杉、欅が左に、栂の木と思われる木が右に。

 

山門を抜けると左右に池があり、小さな石橋を渡る。幼児の頃のキクエと母

本堂手前には小さな祠が左右にあり、地蔵尊が祀られる

 

 


魚市場 

2022-03-29 12:19:38 | 魚市場

  魚市場 「魚勢」

上越に行くと必ず寄るのが魚市場だ。自宅から2kmほどなのでスーパーで買うより新鮮なのだ。と言っても上越での海産物は、スーパでも充分の鮮度がある。関東のスーパーではお目にかけられない魚や、魚介類の鮮度は日本海を要する上越の卓越した要素だろう。

 

 

 

三月にして今年初物のハタハタ。私の大好物である。が最近口に入ることが無くなった。

旬は12月の子持ちハタハタだが、近年、市場の方に聞くと漁獲は激減したという。

昔、ハタハタは大量に獲れたらしく、イワシやアジと同じく大衆的な魚だったらしい。生前の母によく聞かされたのは、4歳までいた新潟では祖母に良くハタハタを私は食べさせらていたのだという。そんな話を聞き次のような拙い詩を書いた。

             ボクの身体はハタハタでできている

今日は海鳴りが遠い

バアバアが腰を屈め

「ボン、ほれ食え、これ食え」と

行商で売れ残ったハタハタを

ボクに与える

氷風吹き込む陋屋

生えたばかりの乳歯で

ボクは器用に骨を噛み砕き

バアバアの乳をまさぐるのだ

 

 

 

 


春の海で

2022-03-29 00:03:56 | 直江津海岸

 

 

 

 

 

サーファーのように春になると現れるこの時期特有の波を私は待っている。吹き飛ばされそうな風と顔面にあたる砂つぶを物ともせず、その波を待っている。髪を振り乱し暴れる白獅子に例えて、白獅子頭波と読んでいるが、この13年の間にたった二回しか遭遇していない。出来うるならこの海に365日対峙できるのであれば、もっと会えるのであろうが、未だ納得のいく波を私は捉えることはできていないのである。。


春の落日

2022-03-28 12:12:58 | 落日

あと数日で鳥首岬の先端なんだが!

3月11日の落日ではまだ鳥首岬の鼻には落ちていないが、先端に落ちるのはあと4、5日だろう。その頃には私は上越にはいないので岬鼻に落ちる落日は撮影できない。3月後半の上越行きでは私がいた4日間は、生憎の雲で拝めなかった。

私の場合、拘って撮影には定点ポイントを決めて撮影しているから、来年の春を待つしかないのだ。撮影ポイントは家から100mほどの距離で標高16mの高台。東日本大震災があってから海沿いのポイントには標高が明示されるようになってわかりやすい。このポイントには小さな祠のお稲荷様があり、脇には吉野秀雄の歌碑が設えられ、立派な大理石の長椅子まで置いてある。

奥に海が見える。

吉野秀雄の歌碑と森光子記念碑の案内板。