上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

「死の貝 日本住血吸虫症との戦い」(新潮文庫)

2024-05-02 21:13:50 | 小林照幸

「Wikipedia三大文学」で話題!幻のノンフィクション『死の貝 日本住血吸虫症との闘い』が発売1週間で重版決定!!

4月24日に発売された、Wikipedia三大文学のラストピースを埋める幻のノンフィクション『死の貝 日本住血吸虫症との闘い』(新潮文庫)の重版が早くも決定しました。

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 Wikipedia三大文学の一つ、「地方病(日本住血吸虫症)」(Wikipedia記事)の主要参考文献とされるノンフィクション『死の貝』。25年以上前に出版され、長らく絶版だった幻のノンフィクションが新潮文庫で刊行されるやSNSを中心に話題となり、売れ行き好調につき重版が決定いたしました。

文庫化に伴い新章を加えるなど大幅に増補された本書には、生命科学者の仲野徹氏から「日本住血吸虫の研究と比較すると、医学の進歩というものがいかに素晴らしいかに刮目せざるをえない」との推薦コメントが届いており、専門家たちからの注目も集まっています。

百年以上にわたる謎の病との闘いから、我々は何を学ぶべきか。新型コロナウイルスで感染症の恐ろしさを誰もが経験した今こそ、多くの人たちに読んで欲しい一冊です。

■書籍内容紹介

謎の病と闘った人たち

 山梨県の甲府盆地や広島県の片山地方、福岡県と佐賀県の筑後川流域では、腹に水がたまって妊婦のように膨らみ、やがて動けなくなって死に至る「謎の病」が存在していました。原因や治療法もわからず、現地では多くの人たちが恐怖し、そして苦しんできました。

 やがて、この病に立ち向かうため、医師や住民ら、多くの人たちが奮闘を始めます。そして原因が未知の寄生虫であることがわかり、じつに百年以上の時間をかけ、撲滅へ向けた取り組みが続けられていきます。本書は謎の病との闘いを追った圧巻のノンフィクションで、さながら「プロジェクトX」のような内容です。

なお、Wikipediaの「地方病(日本住血吸虫症)」では本書が主要参考文献として挙げられており、その記述の多くが本書に由来していますが、今回の文庫化に際し、新章を加えるなど大幅な増補をしています。Wikipediaにはまだ書かれていない、本書ならではの情報も満載です。

 

 

◾️著者紹介

小林照幸(こばやしてるゆき)

1968(昭和43)年、長野県生れ。ノンフィクション作家。1992(平成4)年に『毒蛇(どくへび)』で第1回開高健賞奨励賞、1999年に『朱鷺(トキ)の遺言』で第30回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。信州大学卒。明治薬科大学非常勤講師。著書に『パンデミック 感染爆発から生き残るために』『大相撲仕度部屋 床山の見た横綱たち』『熟年性革命報告』『ひめゆり 沖縄からのメッセージ』『全盲の弁護士 竹下義樹』『車いす犬ラッキー 捨てられた命と生きる』など多数。

 

 

■書籍データ

【タイトル】死の貝 日本住血吸虫症との闘い

【著者名】小林照幸

【発売日】2024年4月24日

【造本】文庫

【定価】737円(税込)

【ISBN】978-4-10-143322-6

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/143322/


魚と人の知恵比べ マーク・カーランスキー著

2023-07-12 15:15:31 | 小林照幸

 

 渓流釣りを始めてから五十年近く経つが、私の釣りは日本古来からの毛鉤釣り、テンカラである。テンカラは一本の竿に一本の糸、糸の先に虫に模した一ケの毛針をつけての釣りである。それに反して西洋式毛針釣りのフライフィシングは竿尻にリール をつけることで、糸の長さが調節できる釣り方である。双方虫を模した釣りという点では同じ釣方であるが、糸の長さが調節できるというところが大きな違いなのであるが、ではこの西洋式毛鉤と日本式毛鉤が大きくかけ離れた釣方かと言えば、毛針を介して魚と人の知恵比べ、という点では全く同一の観点であるので、最近の釣りは双方歩みよってお互いの利点を流用した釣り方を模索していると言っても過言ではないような気がするのである。そんなおり、友人でノンフィクション作家の小林照幸氏から「魚と人の知恵比べ」マークカーランスキー著が送られてきた。7月1日の日経新聞に書評を書いたというので、本と書評を紹介いたします。

 

 私の本棚にはテンカラの本は邪魔なほどあるのだが、70過ぎての手習と、この本と格闘するのも楽しみである。


「犬と猫」ペットたちの昭和・平成・令和

2020-09-29 18:04:17 | 小林照幸

人とペットの関係を問い続ける小林照幸(24歳、毒蛇第一回開高健奨励賞、最年少31歳で朱鷺の遺言大宅壮一賞)の「ドリームボックス」「車いす犬ラッキー」に続く著者が描く渾身の第三弾、「犬と猫」。明日30日、毎日新聞出版から発売。

コロナ渦で変わるペットと飼い主の関係、ペットと生活を共にする方は必読です。

 

既刊の本もよろしくお願いいたします。

いずれも毎日新聞出版です。

 


車いす犬ラッキー 

2020-08-17 09:44:33 | 小林照幸

 

 小林照幸の著書には殺処分されるペット問題にメスをいれた「ドリームボックス・殺されてゆくペットたち」2006年などがあり、一貫してペット問題に取り組んできた、ノンフィクション作家である。

 その小林照幸著、「車いす犬ラッキー」(2017年4月発行)をベースにしたドキュメントが8月20日放送、アンビリーバブル(フジテレビ 19時57分〜21時)で放送される。

 

南海日日新聞社 8月14日記事より

 捨て犬との出合い、飼養を通じ、人生が変わった徳之島町(鹿児島県徳之島)の男性と飼い犬の絆を描いた物語が20日、フジテレビの番組「奇跡体験!アンビリバボー」で放送される。車いすの愛犬「ラッキー」と家族のように接する物語の主人公、自営業島田須尚さん(70)=同町亀津=は「ラッキーとの日常が全国放送の番組で紹介されることこそ、まさに奇跡(アンビリバボー)だ」と驚いている

 同番組のディレクター高瀬嗣礼さん(33)によると、3月に番組制作スタッフがプレゼンテーションした島田さんの物語に高瀬さんが興味を持ったことが撮影のきっかけ。島田さんの物語を記した小林照幸氏著『車いす犬ラッキー│捨てられた命と生きる│』(毎日新聞出版)を読み、「予測不可能な出来事に人生を左右された人々のアンビリバボーな話を紹介する」という番組のコンセプトに合致すると判断し、制作を決めた。

 撮影は6月と8月の2回実施。放送内容は野良犬として捕獲収容され殺処分直前だった初代愛犬「寅」、天涯孤独のラッキーと出合い、それまで仕事一筋だった島田さんが、家族と同じように愛犬へ愛情を注ぐ姿を描く。大病を患って愛犬と離ればなれになったことで、自身の人生がラッキーに支えられていると気付き、健康に気を配ったりボランティア作業にも目覚めるなど、心境や人生の変化を追っている。

高瀬さんは「動物と触れ合うことで1人の男性の人生が変わったハートフルな物語。家族の在り方も考えさせる内容になっているので、ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話した。島田さんの物語の回は、県内ではKTS鹿児島テレビで20日午後7時57分から始まる同番組内で放送される。

  8月20日放送、アンビリーバブル(フジテレビ 19時57分〜21時)