
1980年ころの経済成長期に、あるハウスメーカーの社長がテレビ番組に出演し、「家は10年の建て替えで一層の経済発展を促せる」と発言したのを見たことがあります。
「経済成長のために10年間隔で家を建て替える」との思考があったことに驚きです。
事実、10年建て替え論を報道したテレビ局には何のクレームも無かったといいます。
現在なら、大変な失言となることでしょう。
ちなみに住宅寿命は、我国日本が約30年、イギリス75年と云われます。
北欧では100年以上前の住宅は、リフォームごとに資産価値を増加させてゆくのです。
その家の伝統、歴史、寿命が付加価値を増大させるのは、極めて当たり前だと思います。
我国の長期ローン「フラット35」は、同額を35年で返済すると云う仕組みがあります。
40歳で家を建て35年ローンを組むと払い終わるのは75歳。
30年で建て替えが必要となると、まだ5年のローンが残っていることになります。
平均寿命も延び、人生80年時代となりました。
住宅30年寿命と書きましたが、30年で家が朽ち果てる訳ではありません。
住む人のストレスが飽和状態となり、打ち壊しているのが実情です。
住む人にストレスを与えない家づくりとは、住み心地が恒常的に継続することです。
それには、冬暖かく、夏涼しく、結露やカビもなく、光熱費も安価で抑えられるような家づくりを実践しなければなりません。
木材が朽ちていないのであれば、メンテナンスしだいで次の時代に引き継げます。
「#ファース本部」は、年間棟数を出来るだけ少なくすべきと云う相応の理由があります。
竣工してお引き渡しを行った時点から、本当の家づくりは始まるからです。
然るべきメンテナンスを行えば家は、100年間は大丈夫だと断言できます。
写真は100年住宅の機能を持ったファース工法の家で、福岡のリンクスさんの家です。
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