豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

木材の収縮を楽しむ…北斗市・本社

2024-03-22 17:13:00 | Weblog
木材の収縮を楽しむ…北斗市・本社
家づくりに使う木材は、心材の含水率が辺材部分とで2倍の値になることもあります。
伐採した際には、心材を触ると湿り気を感じるくらいのモノも。
昔はこの生材を製材して桟積みし、何年もの期間を自然乾燥させました。

私達人間の身体の含水量は70%、果物のミカン80%と大半が水で出来ています。
木材含水量を測定するには、全く水の含んでいない0%を100%で計算します。
0%を乾量基準含水率(全乾法)と言い、人体やミカンの例は、湿量基準含水率と云う。

現在は、全乾法に基づきJISで規定された含水量測定器で正確な値を算出できます。
含水率測定計は、木材の誘電率と含水率の関係を利用した高周波式と、木材の電気抵抗と含水率の関係を利用した抵抗式の2種類があり、3万円から10万円程度で購入できます。

昔の自然乾燥木材は含水量30%前後でした。
この木材で家を建てると乾燥時に継ぎ手の仕口が収縮して絡まり、更に釘やビスが湿気で酸化し、木に喰い付きながら剛性を増し、建造物が頑丈になるよう工夫されていました。

新築後には、乾燥時にバシッ!と強い音を発します。
木造建築は、このように木材の構造変化を一緒に楽しめる醍醐味があったのです。
それが新建材の普及で、木材収縮がクレームなどトラブル要因となりなります。

現在は、プレカット工場から出荷する木材の殆どを特殊な木材乾燥機械で人口乾燥させて、含水量15%程度となっています。
木材収縮によるトラブルは少なくなりましたが、味気ない無機質な家のように思えます。

含水量15%の乾燥木材は、普通の家でも更に乾燥し、最終的には9%前後まで下がります。
木材は、乾燥材でも収縮することを意識しておく必要があると云う事です。
写真は、フクチホームの大工が行う手刻みの木材で、お施主様には楽しんで貰っています。

「#福地建装」「#SDGs」
「#健康寿命を延ばす家」「#ファースグループ」



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