豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

柔道家ヘーシンクの訃報で…北斗市

2010-08-31 18:11:25 | ファース本部
東京オリンピックの為に五輪採用されたと云われた柔道は、まさに日本の独壇場のスポーツでした。東京五輪でも無敵と云われた無差別級で金メダルをとったのは、誰もがまさかと思ったオランダ選手、アントン・ヘーシンクさんでした。

この訃報を伝える記事に、その時のエピソードが朝日新聞に掲載されていました。
東京五輪でもっとも日本人を悔しがらせたのは、まさにこのヘーシンクだろうと。
彼は後々まで「日本では今も悪役」と冗談めかして言っていたそうです。

東京五輪で勝利を決めた瞬間、興奮したオランダ関係者が試合場の畳の上に駆け上がって来るのをヘーシンクは、両手を広げて厳しく手で制止させた場面を私も想い出します。
日本選手の神永昭夫選手(故人)も心技体と充実した日本の誇るべき大選手でした。しかし勝者のヘーシンクには、笑顔もガッツポーズもありませんでした。
敗者への敬意に満ちた彼の態度に日本人は、これこそ本物の柔道家だと悟ったと云います。

この朝日新聞のコラムで感動したのは次の記述です。
【ヘーシンクが「神永さんは敵ではなく仲間なのです」と言えば、神永は「私のとるべき道は良き敗者たること。心からヘーシンクを祝福しました」】。

東京五輪の後、ヘーシンクはヨーロッパを起点に多くの柔道家を育て今や日本の柔道ではなく国際的なスポーツに成長しています。そのアントン・ヘーシンクさんの訃報がオランダから届きました。享年76歳、まだまだ先のある人生だったと思うのですが…

人も企業も生存競争の中で活動しています。誰かが勝てば誰かが負けます。しかし、ヘーシンクと神永のような超一流になれば、「本当のライバルこそ良き仲間なのだ」と云う意識が先んじるのでしょう。
経営者も、スポーツ選手も、そして政治家も学びたいものです。
特に、会談が決裂して代表選へ突入する事になった民主党の議員さんは…

8月31日、8月最後の日の今日も、茹だるような暑さの一日が暮れて行きます。
写真はこうべの下げた稲穂の合間から西の空を撮りました。
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