豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

明治、大正、昭和の建築物…函館~北斗市

2010-07-30 18:42:54 | ファース本部
私達の年代が知っているのは、おそらく昭和30年代からの建築物です。
自分が生まれ育った家も、当時としてはかなり整った方の木造住宅でした。
外壁の木材は、下見板と云われるように、下部から上部に重ねながら打ち付けるため、木材の切り口が地面を見ているような形状になります。

内壁の木材は、羽目板と云って木材の板目、柾目の文様が鳥の羽のように見える事からそのような名称になったものと思われます。いずれにしてもグラスウール断熱材などは存在せず使用される事などありませんでした。どんな立派な造りの家でも、猛吹雪の時は家の中に埃のような粉雪が積もる場合が度々ありました。

日本の建築物の多くは、明治にはいるまで土壁を塗って造られていたようです。
泥と藁をこね合わせて塗り付けるため隙間が出来ませんでした。また、泥の中に気泡をつくるため断熱効果もあり、高級な家の殆どが漆喰(しっくい)などの土壁だったようです。

いつの間にか漆喰は金持ちの家、木造は庶民の家と定着してきたように思われます。
写真は大正時代に建築された函館市内の豪商の社屋として建築された高級木造家屋です。
函館にはこの建物の近くに大正天皇が宿泊されたとされる函館公会堂が現存しています。

この函館公会堂も完全木造の家屋です。この時代から吟味を重ねた木造建築の価値が見直されてきたように思われます。つまり高級建築物としての木造家屋が増えてきます。
現在、完全な木造家屋は、特に高級感を醸し出すようになりました。
行政も「木のいえ整備促進事業」と云う木材を主体にした家づくりを推奨しています。
積極的に木造家屋を普及させて行く事で自然環境にも貢献できると思います。

今日も全国的に豪雨や猛暑に見舞われ、北海道も竜巻注意報がでたりしています。
この北斗市は雨も降らず比較的な天気でしたが、全国にいる仲間達が気がかりです。
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コメント
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