迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

石原知事 失敬千万というかね、傲岸(ごうがん)というか、無神経というか・・・

2009年06月15日 | テレビ・ラジオ・マスコミ
前にも取り上げたこの話題(ピアニスト・辻井伸行さん、おめでとう)ですが、石原東京都知事がかみついています。
辻井さんが「目が見えなくてもいいんだけど、一度だけ目が見えたら、母の顔を見たい」って言っていたことを父上が公表されるのと、そんなやりとりがあったことを知っていながら(質問した方は知っていて聞いていると思います。
本人の口から直接このエピソードを聞き出したかったのだと思います)、デリカシーに欠ける失礼な質問をするのは、都知事の『失敬千万というかね、傲岸(ごうがん)というか、無神経というか、これ質問になっていないということを当人は分からないんじゃないかな。この手のことがずいぶん多いね、このごろね』というマスゴミ批判には、ボクも同意するものです。
【石原知事会見詳報】「変に鳩山君、張り切っているね」
 東京都の石原慎太郎知事は12日の定例会見で、日本郵政の社長人事をめぐり鳩山総務相が辞任した問題について「よく分からないが、変に鳩山君は張り切っているね」と述べた。会見の詳報は以下の通り。
 「今日、私から申し上げることはございません。質問を受ける前にね、ちょっとこれ驚いたんだけどね。この間、アメリカでクライバーンの記念のピアノのコンテストで優勝した辻井さん、全盲の、あの人が帰ってきてね、どこの記者だこれ、朝日か、質問してるんだな。メディアの諸君って力もってるよな。要するに会社を背負って。だけどそれは何もそれは諸君がだね、優れた人材であるということの証にはならないんでね、これ、ちょっと無神経というか、傲岸(ごうがん)というかね、生まれたときから目が見えなかったこの人物にこういうこと聞いてるんだね。『もし目が見えたら、何が見たいか』。こんなの、設問にならないじゃないの。そしたらね『両親の顔が見たい』とか彼は答えているわけ。それでまぁ、今はね、『心の目で見て満足しています』と笑みを浮かべたと。これ、失敬千万というかね、傲岸(ごうがん)というか、無神経というか、これ質問になっていないということを当人は分からないんじゃないかな。この手のことがずいぶん多いね、このごろね。僕はあの、ある政治家に紹介されて、福島智(さとる)さんっていう、これは前例がなかったんだけれど、東京のかつての都立大学をはじめて門を開いて、全盲ね、全ろうつまり、子供のころからだんだん目が見えなくなって、ついに両方の耳目が見えなくなって、18歳の時に完全にその聾唖者(ろうあしゃ)になった。
 これはヘレンケラーと同じだけれど、ヘレンケラーは生まれたときからですがね、これはもっと深刻な問題抱えながらね、非常に優れた人物で都立大学が、点字で授業を受けさせて、その後ですね、金沢大学に教授として赴任していって、それで戻ってきて東大の先端技術の研究所のコミュニケーション、限られた立場の人たちのためでしょうけど。それでね、つい最近教授になって、この人物に会ってものすごい私、ショックを受けたんだけども、彼に言わせるとね、やっぱり健常者というものは、同情はしてくれるけど、本当にその障害を負った、しかも深刻な障害を負った人間というものをなかなか理解できない。本当のコミュニケーションていうのはなかなかそういう人たちはとりにくいんだということを言ってましたがね、これなんかいい例だね。第一、新聞記者がね、どんなつもりか知らんけどね、生まれたときから目が見えないと分かっている人間にだね、目が見えたら何を言うか。ばかな質問じゃないかこれ。おごりだよこれおごり。メディアの。と私は思いました。非常に憤りを感じますね、これ。当人はこれいい記事書いたつもりでいるかもしれないけどね、そういうところがやっぱりね、記者としての資質を問われるべき問題だと思いますよ。はい、質問あったらどうぞ」(以下、略)
産経ニュース2009.6.12 18:02


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