迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

長崎市長選:事件に配慮、万歳控え 田上氏

2007年04月23日 | 社会
長崎市民の賢明な判断を評価します。
産経新聞の記事には『田上さんは選挙戦で、射殺された伊藤一長市長(61)の娘婿が後継として出馬したことに「市長は世襲制ではない。肉親の情は分かるが、自治の担い手は別問題。リーダーは市民が選ぶべきだ」と批判。世襲に危機感を感じたのが出馬の動機の一つとも語っていた。九州大を卒業し昭和55年、長崎市役所入り。広報や観光分野を長く担当した。昨年長崎市で開催された観光イベント「長崎さるく博」も企画立案。「誠実で勉強家。他人の意見を柔軟に聞けるタイプ」と市幹部は評する。』とあります。
私は、政治を世襲する傾向の強い現状にはやはり疑問を感じます。
政治家の家族だから政治家を継ぐのではなく、今なにをしてくれるのか、に期待したいのです。
我が町の選挙結果を見ると、最年少新人候補者がトップ当選し、最高齢の現職はかろうじて当選を果たすなど、有権者も若い世代に期待していることがうかがえます。
私は市民オンブズマンをしている方に投票しました。
泡沫候補の扱いをされていたようですが、見事初当選をしています。
彼の行政チェックに期待します。
最後に『(前市長の娘の)優子さんは「本当にありがとうございました。父伊藤一長はこの程度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」と声を詰まらせた。』というコメントがあります。
こんなコメントを見ると、だんなが当選して当たり前と考えていた心を長崎市民に見透かされた結果じゃないのかな、と思ってしまいます。

長崎市長選:事件に配慮、万歳控え 田上氏
 長崎市長選に当選し支持者らと抱き合って喜ぶ田上富久氏(中央)=長崎市元船町の選挙事務所で23日午前0時7分、矢頭智剛撮影 長崎市内の田上さんの選挙事務所では、当選確実になると歓声が上がった。ただ、死亡した伊藤市長に配慮して万歳は控えた。田上さんは「市民と市職員の力を生かし、こういう事件の後こそ『市民力』を発揮する時」と喜びを語った。
 田上さんは「肉親の情と自治体運営は違う。市職員としての弔い合戦だ」と出馬を決意し、退職金を選挙費用に充て、背水の陣で臨んだ。26年半の市職員生活では06年に日本初のまち歩き博覧会「長崎さるく博」を発案、企画し、延べ1000万人を集めるなど広報や観光畑で活躍。培った人脈が草の根運動の核になった。
 時間、資金、人員とないものばかりだったが、世襲に反発した地元経済界から後押しを受け、一部の国会議員や地方議員からも支援を得て、まとまった得票につながった。
 一方、伊藤市長の長女の夫で西日本新聞記者の横尾誠さん(40)は22日午後11時50分ごろ、長崎市内の選挙事務所に伊藤市長の長女で妻優子さん(36)とともに喪服姿で現れ、涙ぐみながらあいさつ。伊藤市長の大きな遺影が掲げられた会場で、横尾さんは「伊藤市政への期待をあんな卑劣な暴力で止めるわけにはいかないと立候補した。私のいたらなさでこんな結果になり、本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
 優子さんは「本当にありがとうございました。父伊藤一長はこの程度の存在でしたか。父は浮かばれないと思います。残念です。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」と声を詰まらせた。
 横尾さんは、東京での記者生活を休職して補充立候補した。1000を超える団体推薦や伊藤市長の後援会組織を受け継ぎ、遺族が喪服姿で街頭に立つなど、徹底して情に訴えたが及ばなかった。毎日新聞 2007年4月23日 0時18分 (最終更新時間 4月23日 8時09分)


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