昨日は山口県光市母子殺害事件について触れましたが、こんな鬼畜に家族を殺された遺族(娘を強姦殺害された父親)の気持ちを書いているのが、この「さまよう刃」です。
さまよう刃(やいば)/東野圭吾
娘を強姦殺害された父親が主人公です。
途中の描写があまりにもリアルなので、読み進めるのをためらってしまうほどでした。だから、犯人に対する憎しみが募るのだとも思いました。
その後はドキドキしながら一気に読めました。
未成年者の犯罪に対して現行法では加害者の人権ばかりが保護され、被害者とその家族は加害者についての情報をなにひとつ知らされないという現行法の不備を指摘する問題作だと思います。
東野作品ではありませんが、真保裕一の作品に繋がれた明日という服役後の加害者を描いたものがありましたが、この作品はその対極にあるように感じました。
二人の犯人が携帯電話を使いますが、奈良の小学生誘拐殺人事件以降、携帯電話から足がついてしまうことが知られるようになったため、テクノロジーの進歩によってこの作品の設定が時代にそぐわなくなってしまったところがあるのが残念です。
いつものように最後にひねったところがありました。
お薦め度★★★★★
さまよう刃(やいば)/東野圭吾
娘を強姦殺害された父親が主人公です。
途中の描写があまりにもリアルなので、読み進めるのをためらってしまうほどでした。だから、犯人に対する憎しみが募るのだとも思いました。
その後はドキドキしながら一気に読めました。
未成年者の犯罪に対して現行法では加害者の人権ばかりが保護され、被害者とその家族は加害者についての情報をなにひとつ知らされないという現行法の不備を指摘する問題作だと思います。
東野作品ではありませんが、真保裕一の作品に繋がれた明日という服役後の加害者を描いたものがありましたが、この作品はその対極にあるように感じました。
二人の犯人が携帯電話を使いますが、奈良の小学生誘拐殺人事件以降、携帯電話から足がついてしまうことが知られるようになったため、テクノロジーの進歩によってこの作品の設定が時代にそぐわなくなってしまったところがあるのが残念です。
いつものように最後にひねったところがありました。
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