みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

当時のソ連における賢治評

2023-01-23 16:00:00 | 「賢治年譜」一から出直しを
《青いケシ》(2010年7月10日撮影、雪宝頂)  ここで少し日本を離れて、第二次世界大戦直後の頃に、宮澤賢治はソ連ではどのように見られていたのだろうかということについて少しだけ触れておきたい。そのことを高杉一郎のシベリア俘虜記『極光のかげに』(岩波文庫)が教えてくれるからだ。  まずはこの著者高杉なる人物についてだが、同書の「あとがき」によれば、彼はそれまで勤めていた改造社が戦争遂行に協力的でな . . . 本文を読む
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大迫(1/22、ヤドリギ)

2023-01-23 12:00:00 | 花巻周辺
 昨日(1/22)所用があって大迫まで出掛けていった。そうだそういえば、あそこには今頃であれば目の前にヤドリギの実が見られると思って足を伸ばしてみた。ところが残念、その木は見つからず。切り倒されてしまったようだ。ぼやきながら、近くにあるでかい木に寄生しているそれを、遠くから眺めて我慢した。 《1 》(2023年1月22日撮影) 《2 》(2023年1月22日撮影) 《3 》(2023年1月22 . . . 本文を読む
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書き残していなかったという事実の意味

2023-01-23 08:00:00 | 「賢治年譜」一から出直しを
《青いケシ》(2010年7月10日撮影、雪宝頂)  さて、前回、  もしこの時期に賢治が病気になって「下根子桜」から撤退して実家に戻って重篤故に病臥していたというのであれば、多くの人々がとても心配して賢治を見舞ったはずだが、あの関登久也や藤原嘉藤治そして森荘已池までもがこの療養中に賢治を見舞ったということを書き残しているものが一切見つからない。…………◎と述べたが、このことをここではもう少し詳しく . . . 本文を読む
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