まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

まろ散歩~青山墓地~

2017年08月26日 | 日記

高速の短いトンネルをぬけると墓地だった。
暑さに目の前が白くなった。
あたりを見渡しても信号所はなかった。

川端康成風の格調高い文章を・・・
と思ったがあまりの暑さに眩暈がしてしまった。
悪い癖で仕事帰りにいつものようにあてもないフラフラ散歩。
青山墓地がこれほど広いとは思わなかった。
正式には青山霊園と言うらしい。
開設されたのが明治初年というからかなりの歴史である。
後で調べてみると・・・
13万体近くの亡骸が埋葬されているそうだ。
著名人の名前も多い。
そうそう「忠犬ハチ公」の墓もあった。

敷地の真ん中を「墓地通り」が貫いている。
春は一面の桜並木だと言う。
夏木立はうるさいぐらいのセミの大合唱だった。
墓地というのはどこか不気味なイメージがつまとうものだが
とにかく広くて明るい。
まあ、昼間だから当然なのだが・・・



鳥居をあしらった神社風の巨大な墓もあった。
都立の霊園だから「宗派」は問わないのかも知れない。
お盆はとっくに過ぎてしまったが
真新しい花を手に墓参りに来た夫婦連れと何組もすれ違った。
かと思えば背丈より高い夏草が生い茂り
ほとんど朽ちかけた墓もあった。
そもそも人間に墓など必要なのだろうかと思った。



決して多くはなかったが外国人墓地もあった。
どのような氏素性で
どんな有為転変を経て異国の地に眼ることになったのか。
などと思いながらも噴き出す汗がとまらず
外苑前駅近くに喫茶店を見つけるとよろめくように飛び込んだ。
もはや限界であった。(笑)
所用時間一時間のブラリ散歩であった。


言うまいと思えども・・・

2017年08月25日 | 日記

朝7時半です。
こんな時間から太陽が容赦なくギラギラと照りつけて
風がそよりとも吹きません。
六本木から西麻布まで歩く間にもう汗だくでした。

東京都内は36度の猛暑日でした。
気温もさることながら蒸し暑さがMAXでした。
俳句だったか川柳だったか・・・

   言うまいと 思へど 今日の暑さかな

というフレーズがありました。
言っても涼しくなるわけではないから言うまいと思いながらも
つい「暑いなあ」という言葉が出てしまいます。
言うとさらに暑さが増すようです。



昨日は「ゴミの日」でした。
資源ごみ、プラスチックごみ、金属類などの不燃ゴミと
細かく分別していますから、ほぼ毎日のようにゴミの日はあります。
昨日は「燃えるゴミ〈可燃ゴミ〉」の日でした。
マンション全体で63世帯ですから量は大したことありませんが
そのゴミの出し方には本当に泣かされます。
ペットボトルもガラス瓶も食べ残しの残飯も一つの袋に入れて
平気な顔で出すんですねえ。
この間なんかビニールの間に割れ物が入っていて
危うく手を切りそうになりました。
危険なのでスプレー類はせめて別に出して欲しいものですが
なにもかにもとにかく一緒くたです。
いらなくなったものはすべてゴミ・・・と思っているのでしょうか。
それをすべて出して分別し直すのはかなりの重労働で
出し終わったときには汗まみれでした。

言うまいと思えども・・・
お前ら分別ぐらいちゃんとしろよ!〈笑〉



疲れ果てた帰り道・・・
あまりの暑さにさすがのヒマワリもぐったりでした。
まあ、人間はどれだけ暑くても
シャワーを浴びて冷たいビールを飲めば元気になりますが
日照りのヒマワリは可愛そうですなあ。

言うまいと思えども・・・
とにかく蒸し暑くて参った一日でした。
今日も暑そうだなあ。


民進党代表選

2017年08月24日 | 日記

政治のことを書くのは気が重い。
何を言っても無駄だという徒労感がある。
だったら書かなければいいのにとは思うのだが
このまま政治への無関心が拡がっていいのかという思いもある。



民進党の代表選挙である。
顔ぶれは決まったけれど一向に盛り上がらない。
そりゃそうだ、無理もない。
大失敗だった民主党政権時代につねに中枢を担った二人である。
正直、もうウンザリといういう思いがある。
言ってみれば「昔の顔」対決であって清新さの欠片もない。
ああ、やっぱり民主党は変わっていないなあと
絶望的な気持ちになってしまうのは私だけではないだろうと思う。
目を覆いたくなるような支持率急落の中で
一時期「解党的な出直しを!」という勇ましい意見もあったが
これだけ離党ドミノが続くと
解党的ではなくいっそ解党した方がよかったのでないか?

前原誠司氏は母子家庭で育った苦労人である。
子供の頃からありとあらゆるアルバイトで生活を支えながら
京大法学部から松下政経塾に学んだ秀才である。
ただ、人間は必ずしも苦労をしたからいいと言うものでもなく
苦労が邪魔してどうしても人間が小さくなる。
大胆な政策や決断が出来ず所詮は「能吏」というイメージがついて回る。

枝野幸男氏は弁護士である。
民主党政権時代は菅内閣で官房長官に抜擢され
その爽やかな弁舌と抜群の調整能力で高い評価を得たように思う。
弁護士時代は薬害エイズ問題に熱心に取り組むなど
人権派弁護士で名を馳せたが
根は法律家だけに教条的な発言が多くて融通が利かない。
清濁あわせ飲むようなスケールの大きい大胆な政治家でないと
今の民進党をまとめられないと思うのだが・・・



蓮舫がなぜ辞めたのか私は未だによくわからない。
都議選惨敗の責任を取ったと言うのなら
民進党の凋落は何も今に始まったことではない訳だし
国籍問題もなぜそんな些末な問題を
しかも身内の議員から言い出すのかかわけがわからなかった。
もし、彼女に責任があるとするなら
野田元首相を幹事長に迎えたことだったと思う。
なにせ民主党凋落の張本人なのだから国民がそっぽを向くのは当然である。
と、ここまで書いて来て、また気が重くなってきた。
政治のことを書くのは本当に気が滅入る。
私は今度の選挙ではもう一度「民進党」に賭けてみたいと思うし
都民ファーストのメッキがはがれかけて来たいま
安倍政権に対抗できるのは腐っても民進党しかないと思うだけに
ぜひ大胆な政策を掲げて大変身して欲しいと思う。


 


レンゲショウマが咲いたよ

2017年08月23日 | 日記

昼休みに新聞を読んでいたら・・・
今年もレンゲショウマが咲き始めたという記事があった。
残念ながら写真はなかったが
あの可憐な蕾が目に浮かんで来るようだった。



毎年八月、奥多摩・御岳山の山頂近くの山陰に
ひっそりと咲くレンゲショウマ。
御岳山は全国でもめずらしいレンゲショウマの自生地である。
何かを恥じらうような風情で
薄紫色の可愛らしい蕾を下向きに咲かせるレンゲショウマ。
初めて見たのは確か5年前の夏だったか。
一目見て魅了されてしまった。
我ながらこの写真、傑作だと思っているのだが・・・



うっかりすると見過ごしてしまいそうな
ごくごく地味な花なのだが
凛とした気品があって宝石のような輝きがある。
もし「全国レンゲショウマ愛好会」なるものがあったら
ぜひ入会したいと思ったほどである。
ただ、自治体によってはレッドリスト〈絶滅危惧種〉に登録されていて
その先行きが危ぶまれていると言う。

奥多摩渓谷は山紫水明の地である。
何かにつけては高尾山ばかりがもてはやされるが
水量の豊富さ、緑の濃さではこちらの方がはるかに上ではなかろうか。
当然、野鳥の宝庫でもある。
以前、この山道でめったに見られない
オオルリを目撃した時は興奮して泣きそうになった。
御岳山は標高929メートル。
メタボ体型の私にはかなり難渋の山道ではあるが
汗ビッショリになって山頂に立ち
這うようにレンゲショウマの群落にたどり付いた時には
すべてが報われたような気持ちになる。
人生もすべからくそういうものなのかも知れない。〈笑〉



荒川の上流である。
川遊びに興じる人たちも多い。
俗世を流れる塵あくたにまみれた荒川とは別物である。
まさに山紫水明の別天地である。
どこにも行かず地理くたにまみれた夏を過ごしたオジサンは
ああ!とため息をつくのである。

 


銀座嫌い

2017年08月22日 | 日記

図書館て何気なく手に取った文庫本。
各界の著名人が銀座の思い出やこだわりを自由に綴った
なかなか味わいのあるエッセイ集である。

もともと銀座には「銀座百点」というタウン誌があって
昭和30年の創刊と言うから地域雑誌としては日本最古ではなかろうか。
銀座のかおりを届ける雑誌がコンセプトだと言う。
三島由紀夫、司馬遼太郎、松本清張、有吉佐和子、淀川長治・・・
なにせ歴史が長いから物故者も多いのだが
日本を代表する作家や文化人ばかりのそうそうたる執筆者で
それだけでこの雑誌のクオリティの高さを感じる。
飛行機事故で亡くなった向田邦子さんのベストセラー「父の詫び状」も
この雑誌の連載から生まれたという。
私は関西人なので銀座とはトンと縁のない人生を送って来たが・・・



15年前に上京して初めて銀座の交差点に立った時は
おお、ここがあの噂の銀座か!
などとやたらに興奮してハイテンションになったものだ。
まあ、おのぼりさんだから仕方がないが
盛り場にありがちな猥雑さが少しもなくオシャレでハイソな街だった。
以来、すっかり銀座の虜になったかというと逆で
なかなか銀座にはなじめず距離は遠ざかるばかりである。
むしろ新宿や池袋のカオスが肌に合う。
よく銀座は「大人の街」などと表現されるが
街に漂う独特の「高級感」や「特別感」がどうも鼻持ちならない。
客がありがたがる高級すし店〈入ったことないけど〉で
偉そうな店主の前で寿司にソースをかけて食ってやろうかなどと
不穏なことを考えたたりする。
要するに大人の街になじめない幼児性だろうか。



そんな銀座嫌いの私でも
最近は銀座で飲む機会も増えて来たように思う。
大人の街と言えばむしろ「夜の銀座」の方なのだろうが
ここにもやたら中国人が多くて閉口する。
客だけでなく店の従業員もほとんどが中国人というケースもある。
中国人観光客の爆買いにも呆れるが
そのうち銀座が中国人に占領される事態もあるかも知れない。
かくして私の銀座嫌いますます拍車がかかる。

それでも何年か前に
友人と銀座の「シガーバー」で飲む機会があって
紫煙ただよう店の落ち着いた雰囲気の中
吸いなれない高級葉巻の味わいに陶然となった記憶がある。
いかにも銀座といったいい店だった。
あの店はどこにあったのか、もう一度行ってみたいと思う。