太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

ジャイロセンサーとパワーアシストとNatureセミナー

2009-04-11 | 研究室
 今週は、オスキーなど臨床実習関係の仕事が多くあり忙しい一週間でした。そんな中、二つの企業と話し合いを持ち一つのセミナーに参加しました。

 ジャイロセンサー。私もよく分からず長野県のM社にデモをして頂きながら研究の話をしました。ジャイロセンサーで膝関節の回旋や動揺を計ることについて尋ねましたが、比較的低価格で応用範囲が広いツールであると理解しました。3次元動作解析と併せて行うことで私の目指す身体全体と局所のダイナミックスが解析できると思われました。

 医療・介護に関連したパワーアシストの開発をしている豊川のK社に行ってきました。15年以上前からいろいろと開発をしていて試作品を体験させて頂きました。いつも聞く話ですが商品としてはハイテクよりもローテクで実用性を考えたものの方が現実的ということです。制御系を駆使した開発もありましたが、私が目を付けたのはとてもシンプルな構造で、被介護者の体の下にベルトをスライドさせて介護する者に負担なく被介護者を移動させるものです。全体としては大きなものでした。私はそのパーツで、介護負担の一部分のみをサポートできるような気がして、その場でも少し話し合いをしました。良い連携になっていけそうな気がしています。

 金曜日には医学部でNatureセミナーがあり、志は高くと思っている私は参加してきました。久しぶりに通訳なしの英語講演で途中で集中力が途切れ気味でしたが有意義なセミナーでした。Natureの編集者によるセミナーですが、編集者(各分門主任)の平均年齢は40歳以下ということでした。40歳の若輩者としては、私はすでに年長者となってしまうかと思うと出遅れ感も感じつつ大変刺激になりました。Natureには多くの姉妹誌がありNature、Natureリサーチ誌、Natureレビュー誌、Nature Clinical Practiceがあるとのことでした。Readerを意識して、特に同じ分野の人以外で自分の研究内容が波及する所への影響も考えることが重要なようです。投稿するチャンスは、誰にでもありますが無審査返却も多くあるようでそれでは投稿する意味があまりありません。審査後返却ぐらいの論文を目指したいものです。

 本日は、田舎で八百屋をしている両親を連れて、お伊勢さんへ向かいます。親孝行は身近な社会貢献の一つとして太田研究室の学生にはrequireしているので私が実践してきます。