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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

田子の浦漁協食堂で生しらす丼を

2021年06月24日 | 議会活動
令和3年6月24日(木)

 田子の浦漁協を訪ねる機会があり、併設されている漁協食堂に寄ってみました。残念ながら時間がなく、ここの名物である「しらす丼」を食べる機会はありませんでした。食堂内は平日ということもあり閑散としていましたが、県外ナンバーの車が止まるなど、観光施設としての役割が果たされていることを実感しました。漁業と観光振興が連携し、新たな魅力を発進しています。

 県の資料には、「田子の浦漁協食堂には、屋根はありますが壁がありません。朝、しらすの競りが行われる場所が会場です。港や船を眺め、潮風に吹かれながら食べられる『しらす丼』は格別!田子の浦港に魚市場が移転したことで、しらす以外の魚や焼き物、揚げ物等も日替わりで楽しめるようになりました。」と説明されています。

 田子の浦漁協を広く知らしめているのは、農林水産省のGI(地理的表示)に登録された、「生しらす」と「釜揚げしらす」です。GIとは、農林水産省の説明によると、「地域には、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結びついている産品が多く存在しています。これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が『地理的表示保護制度』です。」としています。

 しらすとは鰯の稚魚のことで、駿河湾の恵みとして私も子どもの頃から賞味してきました。「生しらす」は取れたての生魚ですが、田子の浦周辺の漁師は、「一層曳き」という漁法により、大量に獲れる小さなしらすが無理なく捕獲できることから形が崩れず、なおかつ船上に上げてからは氷で急冷し締めることにより鮮度が保たれ、生食として評価が高いことから、GIの対象となりました。全国でしらす漁はありますが、独特の漁法により付加価値を高めています。
 私は数年前に、県議会産業委員会に所属していた際、田子の浦漁協のしらす漁に必要な大量の氷を作る製氷施設を国及び県の支援で設置することに関わった経験があります。

 また、「釜揚げしらす」もこの新鮮なしらすを茹で上げたもので、これも詳しくは知りませんが独特の処理方法が評価され、GIの対象となりました。
 この価値観を求めて、県内外から多くの観光客が漁協食堂を訪れています。多いときには、観光バスで来訪する団体もあるようです。

 しかし、近年は漁獲量が減少し、毎年6月に開かれている「しらす祭り」は、7年連続の中止となりました。特に昨年と今年は新型コロナウイルス感染症の影響も出ているということです。

 コロナが早く沈静化し、漁も増えて漁協食堂が活性化することを祈るばかりですが、その際には改めて「しらす丼」を食べに出かけて行きたいと思います。
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