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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

使い捨てのコップが復活という話

2023年12月18日 | 議会活動
令和5年12月18日(月)

 静岡県の韓国駐在員から届いた報告に興味ある内容が載っていたので紹介したいと思います。タイトルは、「スタバで使い捨てコップが復活-政府が方針転換」です。

 今や、脱炭素社会へ向けた世界の取組においては、化石製品からの脱却も大きなテーマであり、私たちの身近なところでも、韓国と同じような動きが見られます。特に使い捨ての容器や包装などがマイボトルやエコバックのように繰り返し使うことで脱炭素と資源の無駄遣いをなくす動きが進んでいます。

 報告書によれば、2021年12月に筆者が投稿した報告書のタイトルである「使い捨てコップがないスターバックス~ソウルで試験運用開始」を振り返り、同年11月からソウル市内の主要店舗では使い捨てコップを使わず、厚みのあるプラスチックのリユーザブルカップを使用していた。洗って返却すれば保証金の1,000ウォンが戻ってくる仕組みだったといいます。
 韓国ではこの年の11月24日に、「飲食店等での使い捨てコップ、プラスチック製ストロー等の使用禁止」という制度が施行されたことが背景にあると説明しています。

 今回は、この制度が続いているとの認識の中、使い捨てコップが復活していることに驚いたというものでした。
 その理由を調べてみると、今年12月7日に、韓国政府は飲食店やカフェなどの食品接客業と集団給食施設での使い捨てコップの使用禁止措置を撤回することを発表していました。
 その決定の理由には、「食品接客業での使い捨てプラスチック製ストローとマドラーの使用、コンビニエンスストアなど総合小売業と製菓店業でのプラスチック製レジ袋の提供をそれぞれ禁じる措置については周知期間を延長し、取り締まりを実施しない。厳しい経営環境に置かれる小規模事業者の負担に配慮した。」という現地報道を引用していました。
 さらに負担については詳しく触れており、コップの場合、洗う人手や洗浄機購入・設置、紙製ストローのコストはプラスチック製の2.5倍で、使用に当たっては唇に貼り付くこともあり、消費者の満足度が低いというものでした。

 政府は完全に政策転換したのではなく、周知期間を延長しいつかは本格的導入するということなのでしょうか。環境問題は経済との両立も図ることが大切で、試行錯誤を繰り返しながら着地点を見つけていくことが必要なのでしょう。このことは、韓国だけでなく、日本でも同様な課題として考えていくべきです。
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