令和5年4月13日(木)
4月1日、富士市にある静岡県立富士東高等学校内に、県立富士特別支援学校の富士東分校が誕生しました。従来は一つの学校敷地内に別棟として設置されていますが、同じ校舎内に同居するのは県内では初めてだそうです。その開校式及び入学式が11日に開催され、来賓として出席させていただきました。

(配付資料から)

(副議長と分校の看板の前で)
開校にあたり、校長からは、「良さを磨き、共に学び、社会で協働する人」を育てることを教育目標に掲げ、県立富士東高校や地域と連携した活動を通して、共生・共育を推進するとともに、社会自立・社会参加に必要な資質・能力を育み、生徒の夢の実現に向けた教育活動を充実させたいと述べています。
障がいを持つ児童・生徒への支援ニーズは高まっており、県内にある特別支援学校への入学希望者は増加傾向になっています。このため、特別支援学校の施設狭隘化解消等による障がいの重度・重複化等への対応や、通学負担の軽減の推進などを実現するための環境を整備することは、喫緊の課題となっており、新たな特別支援学校を設置することも進められていますが、実現には多額の財源確保や時間なども必要となることから、今回のように県立高校の施設を活用した取り組みが並行して行われてきました。
県では、特別支援学校施設整備基本計画に基づき、この4月に開校した富士東分校をはじめ、2024年4月には御殿場・裾野地区に新たな分校を、2026年4月には静岡地区に新たな本校の設置を開校する準備を進めています。
私は令和4年度の県監査委員として、県内各地の特別支援学校及び分校に監査に出かけました。特に分校は現在ある健常者が通う学校内に設置するため、インクルーシブ教育の面からも、普段から双方の生徒や児童が触れあう機会が多いことから、共生社会に対する理解が深まる効果が大きいと実感しています。
県内には、高校10校で特別支援学校分校を併設しおり、生徒会活動や行事への参加を通じて共に触れあう経験や社会性を養い、豊かな人間性や多様性を尊重する学びの場として大きな期待を寄せています。
今回誕生した富士東分校でも、同様の効果が発揮されることは期待だけでなく実現できると確信しています。私の住む身近なところに誕生した施設であり、よりこれまで以上に関心を持って見守っていきたいと思います。
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