鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

2月定例会閉会

2017年03月16日 | 議会活動

平成29年3月16日(木)

 

 平成29年度予算などを審議した県議会2月定例会が閉会となりました。

 

 最終日となった今日は、各常任委員会委員長報告が冒頭であり、委員長報告に対する質疑が共産党から提出され、それに対する委員長の答弁と、続いて議案に対する「賛成」「反対」の各会派代表からの討論、全議員「賛成」議案に対しては簡易採決が、一部反対のある議案に対しては起立採決となりました。

 結果、知事提出議案は賛成多数で全て「採択」、請願1件は請願者に対し「不採択」として決しました。

 続いて、国に提出する意見書6件、「災害時における広域応援体制の確立を求める意見書」、「受動喫煙防止対策の強化措置に関する意見書」、「骨髄移植ドナーに対する支援の充実を求める意見書」、「『同一労働同一賃金』の確実な実現を求める意見書」、「無料公衆無線LAN(Wi-Fi)環境の整備促進を求める意見書」、「危険ドラッグ根絶のための規制強化を求める意見書」を採択した後、議員派遣や閉会中の継続審査内容などを採択して、2月20日から始まった2月定例会は、全ての議案審議を消化し終了しました。

 

 私は、所属する自民改革会議を代表して、知事から提出された全ての議案に「賛成」、請願を「不採択」すべきものとして討論をさせていただきました。

 討論とは、議案に対する「賛成」か「反対」を明確にし、その理由や意見を述べるもので、私は10分ほど本会議場にて陳述させていただきました。

 討論は、簡単に言えば自らの考えを全議員に伝え、討論者が期待する「賛成」や「反対」を促すものであり、その結果は「採決」に表れます。

 また、会派を代表する立場ですので、会派所属議員の考えを網羅し、本定例会の代表・一般質問や常任委員会における審議、議員総会における意見などと共に、会派に寄せられた県内各地からの要望内容を取りまとめ、知事折衝で申し入れたものが平成29年度予算にどのように反映されたのか検証したものを、討論内容に盛り込みました。

 

 定例会中の論戦については、これまでのブログでその都度、報告をさせていただきましたが、総括として振り返ってみたいと思います。

 

 今年は、県知事選挙の年でもあり、知事のこれまでの成果を問うために、各会派が「県政検証」を実施し、その結果に基づき論戦を挑んだことが、本定例会の特徴でした。また、次年度は10年間の総合計画を仕上げる後期アクションプランの最終年度となり、「総括の仕方が、新しい出発の仕方を決める」という表現をしていますが、何を意味するのか。知事の継続を意識しているのかともとれますが、本人は、「誰が知事になろうともこの考え方が基本となる。」という言い方をしていましたので、県政のあるべき姿に強い自信を持っていると感じました。

 

 予算編成にあたり、当初は632億円の財源不足を念頭に、先に述べた重要施策の実現には十分な予算配分を、それ以外には-20%のシーリングで対応するとしてきましたが、既存事業の廃止を含めた積極的な見直しと歳入確保に努め、151億円の財源を捻出しました。また、県債残高では、通常債のほか臨時財政対策債を含めた全体での縮減とともに、将来に備えた基金161億円を確保しました。

 

 今日、平成29年度予算が採択され、その中で展開される施策が目標とする総合計画の最終仕上げになるのか、議会として注視していかねばなりません。

 

 代表・一般質問における注目の質問項目は「知事の政治姿勢」で、財政状況の認識、地方創生に向けた国との連携、会派による県政検証結果、地方創生人口ビジョン、県都構想、東静岡「文化の拠点」整備事業などについて各議員が質しました。

 知事に対する質問とはいえ、知事自身が答弁せず副知事や他の幹部が答弁することがある反面、本会議場外の記者会見の場で答えるなど、議会軽視ともとれることで議会側からの反発も招きました。

 

 いずれにせよ、様々なやり取りがあった2月定例会ですが、落ち着くところに落ち着いたという感があります。

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