平成31年4月19日(金)
東京霞ヶ関に行く機会があり、久し振りに新幹線を利用しました。お昼頃の新幹線の「ひかり」を利用して静岡駅を出発。いつもは「こだま」を利用しているので、平日のこの時間帯は「がら空き」と思っていたら、空き席がないくらいの乗車状況で、驚きました。
私は「こだま」は30分に1本しかないと不満を感じていますが、「のぞみ」や「ひかり」のように長距離を短時間で移動する利用者がいかに多いか、改めて実感しました。従って、私たちのようなローカルな利用客の声は届きにくいのかもしれません。
4月は旅行シーズンでもありますが、連休までは少し時間があります。日本人の多くはビジネス客のように思われましたが、驚いたのは外国人の多いこと。若いグループや高齢の夫婦と思われる方々が乗車しており、その目的は観光と見受けられます。降車駅は熱海駅が多く、また乗車も同じ熱海駅が多く感じられました。
現在、JR6社による静岡県を対象とした「静岡デスティネーションキャンペーン」(通称、静岡DC)が4月1日から6月末まで行われ、全国の駅舎などに県内観光地や旅行メニューのポスターが集中的に貼られ、特別列車を県内に走らせるなどの企画が行われています。いわゆる観光特需を図っているもので、伊豆半島を中心に全国から観光客が集まっているとみられます。
外国人観光客の日本訪問は、このところ激増しており、国をあげて誘客支援を実施していますが、中でも、関西から東京までの間にある静岡県はゴールデンルートと呼ばれ、その恩恵を享受しています。先ほどの新幹線内の外国人は、多くが欧米系で個人旅行のようにも思えました。一方で、都内を走っている外国人専用バスにはアジア系の観光客が多いという特色が見られます。それでも、今後は国籍にかかわらず、個人旅行客が増える傾向と聞いていますので、観光振興もそれに合わせた対応が求められています。
さて、新幹線内に戻りますが、社内のアナウンスは、車掌による肉声での日本語案内に加え、英語のアナウンスが行われています。到着駅や乗り換え、降車口など、これまでも録音音声のみでしたが、今は肉声で行われ、ちょっとしたトラブルで列車が停止したり再出発する際も、英語のアナウンスが行われていることには驚きました。
私は海外で列車に乗車した経験はありますが、基本的に車内アナウンスはほとんどありません。日本流の車内アナウンスを外国人向けにも提供するというのは、外国人にとっても斬新に見えるのではないでしょうか。日本らしさに誇りを感じます。