GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

朝寝坊

2011-08-07 23:33:37 | 生活
貴重な人生、貴重な時間、とは思いつつダラダラと怠惰に一日が終わってしまいました。きょうは起きたのが昼の12時過ぎ。前夜寝る前にTVのチャンネルを回してたら中国語の字幕映画に原田芳雄が出ていたので明け方まで観てしまったためです。

これ以上情けない安っぽい映画はないのではないかと思えるほどの現代忍者アメリカ映画で舞台はパチンコ屋も出てくる名古屋。先日、NHKで『火の魚』を観たばかりだったのでとても残念。というかかなりショックでした。自分の時間の感覚が麻痺しているでわかりませんが20年以上前の映画なのでは。

とにかく、TVのある生活にはどうも上手く付き合えません。

ケーブルTVもない田舎暮らしがカンボジア生活のつもりでしたが、プノンペンは地図を開けば大使館があちこちに立ち並び、クメール語を話せなくても生活していける国際都市。街を歩けばバイクタクシーに声を掛けられるのはベトナム以上です。その代り宝くじ売りが居ません。



英語が通じる便利さは、しかし英語が下手な人間にとっては苦痛が伴うわけで、もうすっかり英語のスペルなど忘れてしまっていることに気づき我ながら唖然としてます。ベトナム語は比較的新しい表音文字なので発音の例外というのがなく言わばベトナム語の表記が発音記号なわけです。それに比べると英語スペルの発音は例外だらけ。スペルと発音が一致しないものを何で外国人が一々覚えなければならないのか...などとも思うわけです。

買い物をする程度のクメール語は覚えねば、とは思いつつ最初の一歩が踏め出せまん。二重母音の発音がどうにも聞き取れずNeak Loung という地名の発音が未だに通じません。そもそもクメール語地名のアルファベット表記からして統一されてないものがあるのでカタカネ発音には限界があるのかも。

因みにAngkor BeerとAnchor Beerはまったく異なる商品名。





ベトナム銀行貸出金利引き下げへ

2011-08-06 00:24:08 | 経済


ベトナム中銀の Nguyen Van Binh新総裁は、現在平均20~25%の商業銀行の貸出金利を17~19%に低下させるよう強制する意向。

Nguyen Van Giau前副総裁から代わった Binh副総裁は、借入コスト低下のためのロードマップは来月から実行が開始される、と記者団に語った・・・

と、昨日のベトナム・ニュースにありました。
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Economy/214077/SBV-chief-vows-to-cut-interest-rate-.html

サラ金から運転資金を借りて操業しているような状況で、ベトナム企業の資金繰りの苦しさは想像を超えるものがあります。

また、

<ベトナム主要輸出農産物、いくつかは計画を下回る見込み>

農業・農村開発省は、原料不足と世界市場の不利は状況からして主要輸出農産物の幾つかは、年間計画に達するために苦闘していると述べ、水産物、コーヒー、ゴムの今年の輸出金額予想を引き下げた。

国際市場での輸出価格は今年上半期に比べ年末には下落することが予想され、また輸出数量は加工のための原料不足のため増大することはできないとのこと。

したがって、水産品の年間輸出金額は8,000万ドル減の61億ドル、ゴムは37.39億ドルから37億ドルへ、コーヒー輸出は130万トンから120万トンに低下すると予測されてる。

とのことで、水産養殖はメコンデルタと中部の養殖エビの大量死と高金利のため苦しい状況が続いています。




タイ新政権とカンボジア・VNのコメ輸出

2011-08-05 00:40:37 | 農業・食品
バンコク・ポストが「高いタイのコメ:誰が買うのか」との記事を7月28日に掲載しました。
これに関連してベトナム・ニュースが「タイのコメ販売業者が政府の価格引き上げに警告」との記事、プノンペン・ポスト「タイの精米業者との競争激化」と、それぞれこの問題に触れる内容を掲載しています。

http://www.bangkokpost.com/learning/learning-from-news/249231/expensive-thai-rice-who-will-buy-it

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Economy/213961/Thai-rice-dealers-warn-against-govt-price-


hike.htmlhttp://www.phnompenhpost.com/index.php/2011080350827/Business/more-competition-from-thai-millers.html



バンコク・ポストの記事はベトナム・ニュースのタイトルにあるようにタイのコメ輸出協会 (TREA)がタイ貢献党新政権が公約通りに市場価格以上で農民からコメを買い上げれば、タイの輸出価格は競争力を失い輸出数量は半減し、輸出業者はカンボジアやベトナムから代替購入しなければならなくなる、と主張している内容です。

バンコク・ポストはその証拠に既に総選挙の前から(選挙結果を見越して?)コメ価格が上昇を始めている、と書いてあるわけですが、ベトナムでもメコンデルタで確かにこの間コメの価格は上昇しているもののその原因は国際的な需要の強さにあるとし、タイ新政権の成立が価格を押し上げているとの見方は、8月1日の記事「Price of material rice up sharply」でハノイのコメ価格上昇の記事の中でベトナムの業者間で囁かれている「噂」として触れるに留めています。

カンボジア政府の2015年に精米100万トン輸出プランは、タイ新政権のコメ買い上げ価格問題、ベトナムの機械化・集約農業政策、昨年220万トンを越える世界世界最大のコメ輸入国となったフィリピンのコメ輸入政策の変更等と絡み合いながら進展をみせているようです。

きょう立ち寄ったプノンペン港の倉庫には、韓国への輸出米が積み込まれているとの話でした。








タバコ1箱0.5ドル

2011-08-03 01:02:27 | 買い物
ベトナムから持って来た煙草「CARAVEN」も吸い終わってしまいカンボジア煙草をあれこれ買って吸っていました。しかし、どれもこれも不味い、と感じます。外国煙草のライセンス生産でクメール語の印刷と税シールが貼られたものがマイルドセブン始め数々売られています。値段は一箱1.2ドルほど。

ベトナムで吸っていたCARAVEN"A"は0.8ドルだったので「不味くて高い」は我慢なりません。ならば、禁煙すれば良いではないか・・・とも思うわけですが、手元に煙草がないと落ち着かないのでとりあえず買ってしまいます。フンセン首相はじめ「喫煙率の高い国」などと書かれてもいますが、見るところベトナムよりもNO SMOKING の店は多く、店内やホテル室内も殆どが禁煙のようです。



ベトナムに居た頃は喫煙を咎められると「ホーチミン主席を尊敬してるので・・・」と逃げ文句で答えていましたが、ここで「フンセン首相を・・・」と言っても洒落にはならないみたいです。首相の「孫が生まれたら煙草を止める」という記事はかなり前にも読みましたが、今はどうなのでしょう?

かつて最初にベトナムに来た頃「FINE」という外国ブランドの煙草を吸っていたこともあったので、カンボジア生産のこの煙草も買って吸ってみました。一箱2,700リエル、0.67ドルなので値段はOK。しかし不味い。かつての「わかば」や「エコー」を思い出します。3・4日続けましたがとても慣れそうにありません。

ベトナムのメコンデルタ市場を制圧しているタイ製密輸煙草の「Jet」や「HERO」はカンボジア経由である筈と思い市場を探し、遂に見付けました。税シールの貼られていない「HERO」が1カートン5ドル。一箱2,000リエルです。ハイライトも60円の時代からしか知りませんから今のレートで40円というのは激安に感じられます。ベトナムでは14,000ドンほどで売られているようですが。

このHEROは、ベトナムでかつてコウイチ君が吸ってたのを貰って吸ったことが何度かありました。「こんな不味い煙草をよく吸ってるな」などと言いながら。「仕方ないっだよ安いんだから」というのがいつものお返事。

日本人なら通常「ヒーロー」と発音するスペルですが、彼は「ヘロー」と発音します。そう言わないとタバコ屋のオバサンに通じないので仕方ないわけですが。カンボジアの煙草屋ではどう発音するのでしょう。



プノンペンの縫製工場

2011-08-01 00:50:37 | 工業団地
プノンペンの工場で起こっていることを知っているのは日本のメディアよりも欧米のメディアの方が遙かに多いようです。ロイターの以下の記事は日本語版ロイターでは見つけられませんでした。

[Cambodia factory faintings put big brands under pressure]
PHNOM PENH, July 22 | Fri Jul 22, 2011 3:37am EDT

カンボジアの首都の縫製工場で一人また一人、Yan Chornaiの同僚たちはうだるような暑さの中の長時間労働と化学薬品の悪臭で工場の床に倒れる。

Hung Wah社で今週だけで約300名もの労働者に起きた突然の病気について原因はわかっていない。工場のオーナーは、Yan Chornaiと同じように病院で治療中の数十名の労働者について何も語らない。

「わたしの周りを見回したとき、皆誰もが倒れ崩れ、怖がって泣いていた」23才のYan Chornaiは、病院のベッドで点滴を受けながら言った。

Hung Wah (Cambodia) Garment Manufacturing Ltd.は西欧ブランド-H&M Hennes & Mauritz AB (HMb.ST)等の衣服を生産しているが、この問題は孤立した事件ではなく、「汗まみれの工場」は、アジアの最貧国に重要な収入をもたらすための経済成長の傾向の一つとも言うべきものである。

また、プノンペンにある別の縫製工場、King Fashion Garmentでも先月初めの2日間に300名ほどの労働者がいまだ原因のわからない病気に倒れている。

幾つかのビックブランドはNGOが1000人以上の縫製労働者-貧しい農村出身の数十万人の彼らは長時間労働で食べるために給料をやりくりしている-が倒れていると指摘している問題について調査に着手している。

カンボジアに縫製工場を持つヨーロッパの企業には、Marks and Spencer Group Plc , Tesco Plc , Next Plc and Inditex , そして世界最大の衣服小売業社のZaraがある。

スウェーデンのファッション・ブランドH&Mは、Hung Wah工場で今週何が起こったのかについて国家機関、労働者、工場の独立調査機関と相談している、と述べている。

「私たちのサプライヤーの労働者の健康と安全はH&Mにとって優先順位の高い問題です。したがって私たちは情報を受け取ると直ちに調査を開始しました」と会社はロイターにEメールで語った。

今年の「卒倒」の増大は、昨年28%の成長を遂げ30万人の労働者によって30億ドルを生み出した産業にとって最新の阻害要因となっており、主に中国と台湾の企業である。

縫製業はカンボジアにとって農業と観光業に次ぐ第3番目に位置する産業であり、労働条件と賃金を巡るストライキと抵抗に悩まされて来ており、多くが女性労働者であるが銃と電気スタン警棒で武装した警察機動隊との間での衝突を繰り返している。

昨年9月には95の工場の21万人以上の労働者が、賃金問題でストライキを行った。それは同じように中国の抗議行動-他のアジアの低賃金生産拠点でも賃上げをすべきかどうかを提起した-に続くものだった。

現在のカンボジア縫製業の賃金は月額約65ドルであり、従業員の不満は食品とガソリンの国内価格の上昇に直面して不十分な金額である。多くは、低い安全基準と化学物質に晒され、喚起の悪い過密な環境の中で疲れ果てるまでへの高い曝露と過密、換気の悪い工場の中で過度の残業を行っている。



Pumaの靴を生産する工場での相次ぐ病気に関するロイターによる4月のレポートは、ドイツのスポーツブランドがワシントンのFair Labor Associationによる独自の調査を行ように促した。

それは、2日間に起きた104名の「卒倒」が長時間にわたる化学物質と換気不良、疲労へによって引き起こされたということに「強い可能性」があると結論づけた。

月曜日のレポートのリリースを受けてPumaは素早く行動し、 Huey Cheun工場で働く3,400名の従業員に対して週60時間、1日2時間の残業の労働時間制限プランを作成した。

また、化学物質の取扱と貯蔵についての健康と安全教育、医療関係者の現場への常駐を約束した。

自由労働組合のChea Mony委員長は、政府関係者が工場の状況を適切に監視することに失敗し、労働者の権利と汚職を無視して来たことに責任があった、と言う。

「これらの労働環境を受け入れることはできない。私たちはすべての工場の状況について本当に懸念している」

「これらの問題はすべて汚職に関連している。関係者はこれらを許容することによって恩恵を受けたに違いない。これは組合にとって懸念であり、労働者に有害なことだ」

http://www.reuters.com/article/2011/07/22/cambodia-garments-idUSL3E7HL10J20110722